木のある心地よい暮らし

パインの無垢フローリングが人気。その理由と注意点

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使用上の注意点

消毒用エタノールと雑巾

針葉樹としては硬めのパイン材ですが、やはり広葉樹と比べると柔らかく、傷つきやすい材であることは確か。ひんぱんに動かす家具の下には保護シートを敷くなど、傷をつけないための工夫をしておきましょう。

またほかの無垢材と同様に、水分をこぼしたらそのままにせずすぐに拭き取り、シミになるのを防いでください。ふだんのお掃除は乾拭きで、飲みこぼしや食べこぼしを拭き取るときには、硬く絞った雑巾で拭いた後、必ず乾拭きをするようにしましょう。

そのほか、パイン材ならではの特徴として松ヤニ(樹脂)が出てくることがあります。出てから少し時間が経つとベタベタしてくるため、見つけたらこまめに対処しましょう。

対処法は、薬局などで入手できる消毒用エタノールを塗布し、いらない布などで拭き取ればOKです。ヤニが出るのはパインの特性であり、深い飴色に変化するのもこのおかげ。人体に害はありませんので安心してくださいね。

DIYにも人気のパイン

パインは軽く柔らかいため素人でも加工がしやすく、DIYの材料としても人気が高い木材です。とくにパインの集成材は、ホームセンターなどで広く扱われていて、簡単に手に入るところもメリット。

集成材とは、小さく切り分けられた木材を接着剤でつなぎ合わせた木材のことで、無垢材に比べて安価に入手できます。反りや割れなども出にくいので、DIYで収納棚などを作るには最適です。

部屋のフローリングをパインにしたら、収納や家具類もパイン材で DIYして揃えてみるのはいかがでしょう?思い入れも深まり、ひときわ居心地良い空間になりそうですね。

総合力の高さがパインの魅力

総合力の高さがパインの魅力

柔らかすぎず硬すぎないパインは、見た目の魅力だけでなく、床としての実用性も高い樹種です。また家具や収納棚にもよく使われているので、DIYのところでお伝えしたように、床だけでなくキッチンの収納やダイニングセットもパインにして、部屋全体の統一感を出すといったアイデアも実現可能です。

節を生かしてナチュラルカントリー調にする以外にも、あえてダークな色目に塗装し節を目立たなくすれば、シックで落ち着いた雰囲気にすることもできます。

価格面、機能面の両方でバランスがとれているのが、パインフローリングの人気の秘密。あなたのアイデアで、この良さを存分に生かしてくださいね。