木のある心地よい暮らし

なぜフローリングに隙間はあるの?DIYで埋める方法も

シェアする:

なぜフローリングに隙間はあるの?DIYで埋める方法も

フローリングを施工してもらったら、フローリングの板と板の隙間が大きく目立って気になる…。DIYで頑張ってフローリングを張ったけれど、計算を間違えて壁際に大きく隙間ができてしまった!こんな風に、フローリングの隙間が気になってしまう、なんてことありませんか?

フローリングの施工は、規定の長さと幅のフローリング材を並べていきますので、ひと部屋には大量の板が並べられることになります。ということは、それだけ板と板の隙間が生じる可能性も高まります。しっかりした業者を選んだはずなのに、こんなに隙間があるということは施工不良?
じつはフローリング、とくに無垢フローリングにとってはわずかな隙間は必要不可欠。今回は無垢床の隙間の秘密、DIYでちょっと失敗してしまった方のために、フローリングの隙間を埋めるDIYのやり方もご紹介します。

無垢フローリングの隙間は、木に呼吸してもらうため

天然の恵みである木を切り出してそのまま使う無垢床は、呼吸して伸び縮みを繰り返しています。梅雨時や夏には伸び、寒い冬には縮みます。これは湿度の高い夏季にはお部屋の水分を取り込むことで膨張し、逆に乾燥した冬季には水分を放出するから。この調湿機能が暮らしの空間を快適に保つ役割を果たしてくれます。
隙間は、無垢材が呼吸するスペース。無垢フローリングの隙間は、木の動きを計算して設けられており、ほとんどの場合施工不良ではありません。

無垢フローリングの隙間は、すぐに補修してはダメ!

木材の伸び縮みは、無垢フローリングの幅方向で大きく起こります。施工をする職人は、夏場の施工では板同士をきつめに、冬場はゆるめに、「縮みしろ」「伸びしろ」を計算して組み立てています。そのため、冬に施工された無垢フローリングでは隙間が大きいと感じるかも知れません。しかし、隙間なく施工した場合には「木の暴れ」が起こり季節によって無垢床が隆起したり、反りあがってしまう危険があります。新築物件やリフォーム直後であれば、季節が一巡するまで様子を見て、無垢フローリングの隙間がもたらしてくれる効果を感じてみてくださいね。

また、フローリング材はしっかりとつなぎ合わせるために、無垢材の片側をV字にとがらせ、もう一方はV字をはめ込めるよう、くぼませています。凸凹をはめ込む構造のため隙間があっても床下が見えてしまうということはありません。隙間から光が漏れてこず、無垢材が伸び縮みするための、わずかな隙間ならば問題はありません。隙間に入ってしまった食べこぼしやゴミのお掃除は少しやっかいですが、無垢フローリングのもつ調湿効果が与えてくれる快適さは代えがたいものです。ちょっとだけ、お掃除頑張りましょう!

「無垢フローリングのお掃除」はコチラも参考に

フローリングの隙間にはこんな原因も