無垢?複合?シート?フローリングの種類の見分け方
お部屋や中古物件を選ぶときに、床材に何が使われているか?気にされる方は多いでしょう。一見するとどれも同じフローリングだけれど、本物の木である無垢フローリングなのか、複合(合板)なのか、シートフローリングなのか、はたまたフロアタイルやクッションフロアなのか、判断に迷うかもしれません。現在の印刷加工技術は目覚ましく進化しており、なかにはプロの目もあざむく素材も登場してきています。そこで今回は、「木のように見える床材」を、賢く見分ける方法をご紹介します。
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フローリングとクッションフロア・フロアタイルの見分け方
施工が簡単で耐水性にも優れていることから、賃貸マンションで見かけることも多い床材が、クッションタイルやフロアタイル。同じ塩ビ素材ですが、クッションフロアはシート状の中間層に発泡塩化ビニールが使われ衝撃吸収性があります。一方、フロアタイルはクッション性が無く、傷の付きにくい硬さでパズルのように簡単に敷くことができます。どちらも木目調のプリントが施されているタイプがあり、フローリングの代わりに用いられることの多い床材です。
クッションフロアは、フローリングと違い一枚モノのため、床を踏んだ際の沈み方や、なによりそのクッション性で違いを判断できます。また、どんなにリアルなプリントでも木と木の間の目地をよくよく見ればフローリングではないと分かるでしょう。
フロアタイルは、土足でも使用できるほどの硬さがあり、素足で歩くとヒヤッと冷たく感じます。無垢フローリングはあたたかみを感じますので違いは明らか。複合(合板)フローリングと見分けるのは、かなり難しいかも知れませんが12ミリ以上の厚みがある複合フローリングと比べて、フロアタイルは3ミリ程度の厚みしかありませんので、納まりや張り仕舞いのカット面が見られれば確実に判断できます。
無垢フローリングと複合(合板)フローリングの見分け方
無垢の木材を切り出し、フローリング材として使用する無垢フローリングは100%天然の木。複合フローリングは、ベースとなる部分は合板を接着して作られており、表面に化粧材として2~3ミリ程度の挽板(ひきいた)、0.2~0.3ミリ程度の突板(つきいた)と呼ばれる無垢板を貼り合わせています。木材を層状に加工する複合フローリングに対して、無垢フローリングを単層フローリングと呼ぶことがあるのは、この作りの違いをあらわしています。
見分けるポイント①「木目を見る」
突板を表面に貼った複合フローリングの場合、化粧材の厚さは0.2ミリしかありません。ということは1枚の板から大量の突板が取れ、しかもすべての木目が均一に揃っていることになります。もちろん、同じ突板を貼った複合材がひとかたまりで販売されることは少ないかも知れませんが、複合フローリングは、見た目を重視してなるべく均一でまっすぐ平行に伸びた木目を用います。
一方、無垢フローリングの場合は、自然がつくりだした木目そのままですので、床に張っていくときには職人が木目の流れが美しくなるよう「仮並べ」をし、一枚いちまい模様を確認していく手間をかけます。それでもランダムな木目の流れが生まれるのが無垢材の特長であり魅力となっています。
不自然にバランスのとれている木目ならば、複合フローリングの可能性が高いです。ただ、より厚みのある挽板タイプの場合は、木をスライスするのではなくノコギリで切り出していますので、突板タイプのように木目の均一性で見分けるのがむずかしくなります。
見分けるポイント②「断面を見る」
もっとも確実に無垢フローリングと複合フローリングを見分ける方法は、フローリング材の木口(こぐち)、切断面を見ることです。無垢材の断面には、切り出した木の年輪が円をえがくように見えます。複合材ならば板を重ね合わせた層がいくつも見えるはずです。しかし、すでに完成している物件やお部屋で、フローリング材の断面を確かめるのは困難。まれに、ドアの戸当たり(ドアの開き具合を調整するストッパー)を外したり、サッシの外側から断面を確認できることもありますが、買う前借りる前の物件の場合は、元に戻せなくなる可能性もありますので販売会社や管理会社へ確認をとって慎重に!
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