無垢フローリング材を、床以外でたのしむ5つの活用法
床材として使うのはもちろんながら、無垢フローリング材には意外にいろいろな活用方法があることをご存知でしょうか。
フローリング用とはいえ、言ってみれば一定のサイズにカットされた無垢の木材。それをどのように使うかは、アイデア次第なのです。今回は、あえて床材以外にどのような使い方があるのかをご紹介します。
無垢フローリング材とは
そもそも「無垢材」とは何なのか、少しだけご紹介しましょう。
それは単一の木材から切り出した、一枚板のこと。伐採した木材を乾燥させてカットしただけなので、天然の木材100%でできています。それをフローリング用に一定のサイズにカットして提供されるのが、無垢フローリング材です。
ちなみに、一般的なフローリングに使われているのは「集成材」。ベニヤ板を何層か張り合わせた表面に、厚さ約0.3mm~2mmのうすい木を貼って作られています。こちらも木材ではあるのですが、貼り合わせるために接着剤が使われていることと、ごく薄い板の集まりなので木材本来の性質(調湿性や断熱性、香りなど)はほとんど持ち合わせていません。
なにより、無垢材の一番の魅力は、木目のうつくしさ。天然の木材だけがもつ自然ならではの模様、節目の入り方、木の種類によって異なる色合い、経年変化による味わい。どれも集成材では得られない魅力です。
そんな無垢材をインテリアに取りいれるなら、あらかじめカットされて、ニスなどで塗装された無垢フローリング材はかなり便利な材料といえます。
1.室内窓枠で、無垢のニュアンスがいきる
室内窓とは、間仕切りの壁につける窓のこと。となりあった空間をつなげることで、光や風の通り道をつくれると同時に、人の気配がほどよく感じられて閉塞感をとりのぞけることも人気の理由です。また、雰囲気のあるガラスをはめ込んだり、一番上の部分だけを開閉できるようにしたり、窓自体をかなり大きくしたりとデザイン性の自由度も高いのです。
そこに無垢材の窓枠を入れたい、というご要望はかなり増えています。窓枠自体の面積としては小さなものですが、窓という主張の大きな空間に天然木のやさしい表情が加わることで、お部屋全体にストーリーが生まれるのかもしれません。
室内窓を活かせる空間とは
- 採光がとりにくい、北向きの部屋に
- 廊下や洗面所など、外壁との間に窓をつくれない空間に
- 子ども部屋など、個室空間ながらも気配が感じられるようにしたいとき
- キッチンとダイニングの壁につけることで、料理をしながら家族の様子がわかる
2.飾り棚で、さりげなく無垢の表情をプラス
重たい本ではなく、フォトフレームや小さな植物を飾るスペースがほしい。耐荷重性よりもデザイン性を重視した棚であれば、厚さ15mmのフローリング用無垢材は十分に活用できます。
木目のうつくしい無垢材の棚は、観葉植物などの緑が映えるのはもちろん、無表情な壁のやさしいアクセントにも。床材ともあわせるなら、同じ無垢の色合いで水平のラインが加わるため、お部屋を広く見せる効果もあります。
飾り棚がおしゃれに見えるテクニックとは
- 飾るアイテムの色合いや質感を統一することで、飾り棚全体として一つのオブジェに
- アイテムを等間隔で並べることで、バランスよくまとまる
- 観葉植物は、育ったときの形もイメージして並べる
- たくさん飾り過ぎないこともポイント。あくまでも飾り棚として
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