木のある心地よい暮らし

無垢フローリングが、日本人になじみやすい4つの理由

シェアする:

無垢フローリングが合う理由4.ストレス軽減効果のある物質(フィトンチッド)

木が人に与えてくれる効果として、フィトンチッドも見逃すわけにはいきません。フィトンチッドとは樹木が発散する香り成分で、有害な菌や昆虫から自らの身をまもるために出す成分。殺菌効果や消臭効果のほかに、私たち人間にとってもストレス軽減効果があることが分かっています。

フィトンチッドが、副交感神経の働きを活性化したり、脳内のアルファ波を増加させることで、精神的にリラックスできたり睡眠の質を高める効果があると言われています。森林浴に出かけてリフレッシュできたと感じるのは、森のなかでたくさんの樹木からフィトンチッドを受け取ったからなのでしょう。

日本の森林面積は約2,500万ヘクタール、国土の2/3が森林です。その森林率はフィンランドやスウェーデンに負けないほどですが、日本の場合は人口のほとんどが都心に集中しているため、森林からの恵みを享受できているとは言い難いようです。なかなか森の近くには住めなくても、せめて住宅のなかにフィトンチッドを取り入れたい。そう考えるなら、面積の大きいフローリングは効果的といえます。

日本人の感覚や美意識にマッチする、無垢材のよさを楽しもう

木材に恵まれた日本では、昔から生活のさまざまな場面で木製品を生み出してきました。
汁椀、お箸、まな板、床の間、ヒノキ風呂・・・。生活スタイルの欧米化が進むなかで、木製品の数は少しずつ目の前から減ってきてはいるものの、木に触れることの心地よさや機能性の高さを、日本人は肌感覚として理解しているように思います。
また、お城や神社仏閣など、歴史ある建築物も木造であることからも、この国の気候風土に合った材質であることは言うまでもありません。

無垢フローリングには、メンテナンスなど手間のかかる一面もありますが、木材が与えてくれる恵みに感謝しながら大切に使うというのも、また日本人らしい暮らし方なのではないでしょうか。