木のある心地よい暮らし

無垢フローリングの仕様の意味。知って賢くお得に選ぼう

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UNI(ユニ)の意味は?

「UNI」や「ユニ」といった表記があるものは、一枚のフローリング材を途中で継ぎ足している製品のこと。これも木材から切り出すときの効率の問題で、継ぎ足しなしの1枚板にこだわると、どうしても高価になります。一方継ぎ足しありのUNI(ユニ)にすると、1枚板の7割程度から、樹種によっては半額近くまで、価格がぐっと抑えられます。

ただし継ぎ足しが入るとそこで木目が途絶えますから、木目の豊かな表情を楽しむという点では若干不利。また継ぎ足しでランダムに区切られるので、広々ゆったりとした空間といったイメージより、リズムのある楽しいイメージに近くなります。

グレード、等級の見方

無垢フローリングは天然素材のため、まったく同じ色や木目の製品は2枚とありません。同じ木から切り出した材でも、それぞれ違う表情を持っています。そのためどのメーカーでも、グレードや等級を使ってフローリング材の品質をランク分けしています。

このランク分けで基準になるのは、主に「節」「かすり」「色ムラ」の有無や程度。すべて見た目の違いによるもので、性能の差ではないことに注意しておきましょう。

「節」は枝の元の部分が生長の過程で木に取り込まれたもので、円形の模様となって表れます。
「かすり」は木が養分を集中させた跡が、黒い筋状や、斑点状の模様となって表れたもの。
また、木が育った場所の違いなどによって、「色ムラ」が発生することもあります。

これらがほとんど見られない製品はAグレードやプレミアムグレードなどとランク付けされ、もっとも価格が高くなります。小さなかすり、多少の色ムラが入ってくると、スタンダードグレードなどと呼ばれ、少し価格も下がります。

「節あり」などとランク付けされた製品は、節の多い材を選別したもので、コストメリットが高くなります。ナチュラルグレードや、ラスティック(意味:田舎風、素朴な)グレードなどと呼ばれるものは、節や色ムラなど、木本来の特徴がしっかりと感じられるものを選別しています。

ほとんど節や色ムラのない製品にこだわると、無垢フローリングはとても高価な買い物になりがちですが、木の個性が出ているものを選べば、意外なほどコストを抑えることも可能です。

むしろ節やかすりがある方が木本来の味わいがあり、傷や凹み、汚れも目立たないとして歓迎する人も。
自分たちの暮らしに、節や継ぎ足しが邪魔になるのか、ならないのか。そこでかかるコストは大きく変わってくるので、家族でしっかりシミュレーションしておきましょう。

楽しく、ムダのないフローリング選びを

一般の人にはなじみのない専門用語が多い、フローリングカタログの仕様表。いろいろなサイトを見たり、ショールームを見てまわっても、用語の意味がわからなければ選びようがありません。
今回は、木に詳しくない人でも、自分たちに最適なフローリングを選びとる知識と方法をご紹介しました。

自分たちの暮らしに必要なもの、不要なものを、いちばんよくわかっているのは自分たち。「素人だから」と細かい仕様を読み流し、「おまかせします」と丸投げしてしまっては、家づくりやリフォームの楽しい部分、ムダを削れるはずの部分も見逃しているかもしれません。

せっかくですから手に入る情報は最大限に利用して、予算も性能も自分たちにピッタリの、無垢フローリングと出会ってください。