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無垢フローリングに「桜」が選ばれる理由とは?

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無垢フローリングに「桜」が選ばれる理由とは?

春の訪れを告げる可憐で清楚な淡いピンクの花びら、すぐに散ってしまうはかなさ…桜を愛でる文化は、花見だけにとどまらず、桜の花や葉を料理に使ったり、衣服に桜の染料を用いたり、建物や家具に使用されるなど、衣食住、さまざまな分野で受け継がれてきました。

日本人に長く愛され続けている桜は、無垢フローリングにも多く用いられています。建築で使われる桜は色合い、性質、価格帯もさまざま。シンプルでナチュラルな風合いから、インテリアやお部屋の雰囲気に合わせて選びやすいので人気があります。今回は、一般的に桜と呼ばれる樹種とその特徴、部屋のテイストやインテリアとの相性などについてご紹介します。

床材としての桜の種類は?

代表的な日本の桜フローリング材といえば「山桜」

桜の代名詞といえばソメイヨシノですが、もっと古くから自生していたのはこの山桜。和歌にも多く詠まれており、「吉野の桜」とは本来この山桜のことを指していました。育ちの早いソメイヨシノは木の中に空洞ができやすく、建材として使用されることはほとんどありませんが、山桜は緻密で加工がしやすく、お花見で目にする花の色を連想させる、上品な淡いピンク色の木肌が特徴。古くから家具や楽器などの素材としても使用されてきました。フローリングに使用すれば経年変化でピンク色が濃くなってゆき、上品さを増していきます。

アメリカに自生する桜は「ブラックチェリー」

赤黒い実をつけるブラックチェリーも木肌は淡いピンク色。山桜と同じように赤褐色に変化していき、時を経るごとに出てくる飴色の光沢はすべらかで使い込むほどに深みを増す紅褐色(こうかっしょく)が魅力です。

また、桜ではありませんが、柔らかな木目や材質がよく似ていることから「桜」の名で呼ばれているのがバーチ材。樺桜などのカバノキの材を「バーチ材」と呼びます。淡いピンクがかった木肌が桜を連想させ、山桜やブラックチェリーよりも手ごろな価格で色目も美しく人気があります。

床材としての機能は?

床は部屋のなかで一番面積が広く、体がつねにふれているのも、床だけ。それだけに、床の素材はこだわって選びたいものです。桜は硬めの床材で、物を落とした位では傷はほとんどつかないほど丈夫。傷も目立ちづらいという点から床材には大変向いているといえます。

好みの部屋のテイストに合わせて選ぼう

どの樹種を選ぶかによって部屋の印象を変えることができます。ここでは、桜の樹種とマッチしやすいお部屋のテイストをご紹介していきます。

シンプルナチュラルがお好みなら「山桜」

山桜の感触はソフトであたたかみがあり、年数がたつと上品な茶色に変化し、高級感が増していきます。上品で淡い色合いの表面は、優雅な風情があります。木本来のナチュラルな質感と、主張しすぎない穏やかな木目、つややかな表面の光沢が落ち着いた雰囲気の空間を演出します。

ミッドセンチュリーな雰囲気には「ブラックチェリー」

ブラックチェリーは古くから高級家具木材として利用されてきました。木肌の艶は磨くほどに光沢を増し、時を重ねるごとに色あいと光沢は濃く深まっていきます。
その高級感から、ビンテージのインテリアともよく合います。華やかな色あいと光沢が空間をラグジュアリーに彩り、ミッドセンチュリーな空間を演出できるでしょう。

フローリング材に適したバーチ材の魅力とは?