無垢の床材・人気ランキング、トップ5(大忠編)
4位:ナラ
ナラは日本の住宅に最も多く使われている、まさに王道の木材と言えるでしょう。「どんぐりのなる木」として知られているため、なじみのある人も多いのではないでしょうか。
硬い素材で重厚感があるナラは、高級家具にも多く使用されていて、フローリング以外にもドア、手すりや階段といった住宅用資材など、いたるところに使われています。
心材は暗灰褐色、辺材は灰白色で、柾目面には虎模様に似た虎斑(とらふ)という文様が出ているところも特徴。この虎斑が入ったものは稀少性が高く、高価になる傾向です。艶も出しやすく高級感があるナラですが、乾燥にやや弱いところがデメリット。太陽がよくあたる部屋や、乾燥地のリフォームには要注意です。
5位:檜(ヒノキ)
ヒノキと言えばヒノキ風呂からもわかるように、湿気などの水気に強く、腐りにくい点が最大の特徴です。そのため、湿度の高い住宅の床材に適しています。
強度も高く、虫がつきにくい木材としても有名。ヒノキで作られた歴史的建造物の多くが現在も原型をとどめていることから、非常に強い素材であることがわかりますね。
白っぽい見た目は洋風の住宅にマッチし、年月が経つごとに味わいのある美しいあめ色に変わっていきます。
断熱効果が高いため、冬でも足を冷やすことなく暖かく過ごせます。
ヒノキ特有の上品な香りも人気が高く、リラックス効果も兼ねそろえているため、くつろいで過ごすリビングスペースの床材にぴったりです。
ランキングからわかる人気の高い床材の特徴
1位から5位までさまざまな床材を紹介しましたが、人気の高い素材すべてに共通しているポイントとして「肌触りの良さ」と「住宅になじむ色味」のふたつが挙げられます。
住宅のなかでも床は特に肌がじかに触れやすい部分であるため、素材にこだわりたくなるのは自然な気持ちですよね。素足で走り回ることの多い子供のいる家庭であればなおさらでしょう。
温かなぬくもりと優しい肌触りを持つ無垢材、肌触りを重視するならぴったり。夏は調湿効果でさらりと、冬は気泡でぬくもりさえ感じられるほどです。
またナチュラルに明るい木の色味は、日本の住宅によくなじみます。他の部位同様に、床材も時が経つにつれて色味が変わっていきますが、無垢材はまるで周りに調和するかのように自然な色合いの変化を遂げていきますので、いつまでも愛着を持ち続けられるでしょう。
住宅の印象を大きく左右する床材選びは慎重に
無垢材には「傷つきやすい」「防音性が低い」というイメージがありますが、耐久性が高いものや加工性に優れているものも多く、選び方次第で美しい状態を長持ちさせることができます。また、傷がついてしまったとしても、それを味わいとして考えられるのが無垢材ならではのよさと言えるでしょう。
リフォームする住宅の特徴に合わせて最適な無垢材を選べば、きっとあなたの家はすてきな空間になってくれるはず。住宅の印象を大きく変えてくれる床材だからこそ、リフォームにもこだわって、「これだ!」と思える素材をじっくり選んでいきましょう。
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