木のある心地よい暮らし

新築の床材どうする?家づくりのプロが無垢材を選ぶ理由

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建築家のプロ目線で見た無垢材の魅力

家づくりのプロ「建築家」が無垢フローリングをおすすめする理由は?

住宅建設のプロである建築家は口をそろえて、理想の家づくりにふさわしい床材として無垢フローリング選んでいます。実際の建築家へのアンケートをもとにその理由を探っていきましょう。

Q.建築家おすすめの無垢材の樹種は?

もっとも支持されたのは「オーク材」。「桜」「杉」と続いています。
「オークは、強度や重量感などバランスの取れた樹種です。樺桜や桜は、節が少なく美しい見た目、狂いも少なく耐久性や肌触りにも優れていますね。杉は柔らかい木材ですので傷つきやすいのが難点ですが、その分足あたりの良さが魅力です」(兵庫県・一級建築士)

Q.建築家が無垢にこだわる理由は?

「床は常に体に触れている場所。床材に合板フローリングや塩ビ素材を使うのはあり得ません。無垢材ならば傷ついても部分的な補修が可能ですから結果的に長寿命になります」(東京都・木造建築士)

「子育て世代には絶対に無垢フローリングを薦めます。幼い頃からホンモノに触れることで子どもが得られる健康上、美観上の効果は絶大。長い目でみれば大きな財産になると思っています」(愛知県・一級建築士)

「経年変化を楽しめ、傷も味になります。無垢材は高価だと思われていますが、予算的に手の届く樹種は意外に多いです。塗装についてはツヤの少ない自然塗料を使えば、木の質感は保たれます。キッチンなどの水まわりのみウレタンクリアのツヤ消し塗装にすれば、水かかりの心配も最小限にできます」(福岡県・一級建築士)

誰よりも家づくりを知り尽くしている建築家にとっても無垢材は魅力的な建材。
合板フローリングや人口素材に比べて「コストが割高になる」というケースもあるのは事実ですが、これから長い付き合いの始まる新築での床材選びにおいては、将来的なメンテナンスや劣化による張り替え費用を考慮すれば、補修しながらエイジングも楽しめる無垢フローリングは最適な選択のようです。

ハウスメーカーは無垢フローリングが嫌い?

住宅メーカーやリフォーム会社の本音とは

インターネットでは「無垢フローリングにして後悔している」といった内容のブログや記事が目に入ってくることもあります。一般的な住宅メーカーやリフォーム会社のなかには、無垢フローリングを否定している業者もいます。それはなぜでしょうか。その理由は以下のように考えられます。

  • 施工後のリスクを回避したい
  • 業者側の人材やスキルが不足している
  • 予算をなるべくおさえたい

生きている無垢材は扱いが難しく、工業製品である合板フローリングや人口素材と比べ、施工後に「木が動く」ことによるトラブルにつながる恐れがあり、アフターフォローを最小限にとどめておきたい業者からすれば「面倒」なのです。
木が動くのは無垢材の調湿機能とひきかえであり、メリットの副作用でもあります。そのため木の性質を理解した職人の丁寧な施工が必要。優秀な職人を登用せず費用をおさえたい業者が無垢フローリングを薦めないというのが実情です。

種類が豊富で管理が難しい無垢材の扱いには専門的な知識が必要になります。その性質や樹種による特性を理解して相談に乗ってくれる木材業者から購入し、将来までつながる家づくりを考えてくれる住宅会社リフォーム業者を慎重に選びましょう。

床材を新しくするのは未来への投資

床材を新しくするのは未来への投資

日本は「座の文化」をもつ国。仕事や学校を終え帰宅すれば、裸足で過ごす、床に横になってリラックスする。手や足、体全体で床を感じて暮らします。
新築やリフォームは、これからの長い未来をどう楽しく快適に過ごしていくのか、その舞台をつくる絶好のチャンス。人生のドラマがつむがれるわが家の舞台が、味気ないものだとしたらさみしいですよね。いつも触れる床材を無垢フローリングにして、生活のグレードを高め、人生にうるおいを与えてみませんか。