床リフォームに無垢材を使う。手間をかける、のある生活
お部屋のリフォームを考えたとき、「床材」の選び方はいちばんの迷いどころかも知れません。
大きく広がる床は、そのお部屋の第一印象を決めてしまいます。
このページを訪れてくれたあなたは、もちろん「無垢材フローリング」にご興味がおありですよね。そこで改めて! 床材の種類とそれぞれの長所と短所。その選択肢のなかから、私たちが「無垢材」をおすすめするワケをご説明します。
「ちょっと手間はかかるけれど、長く付き合うとホントにイイ奴」
それが「無垢材」という素材。
ちょっとの手間で、あなたの日々にもたらされる潤い、とはなんでしょうか?
そんな「無垢材」の推薦文を書いてみました!
無垢 ということ
「無垢材」とは何でしょうか?
「無垢」という言葉には「純真で混じりけのない」という意味があります。「純真無垢」「白無垢」など一般的に使われている言葉ですが、もともとは仏教用語で「煩悩がなく清らかなこと」を指します。
信仰の対象物として彫られた木製の仏像。そのなかでも一つの木材から修正の効かない形で一体を掘り上げる技法は「一木造(り)(いちぼくづくり)」と呼ばれ、作業や加工が容易な「寄木造(り)(よせぎづくり)」に比べ、高い技術が求められました。乾燥や収縮を繰り返す“生きている”木を用いるために「一木造(り)(いちぼくづくり)」にはひび割れてしまうリスクが大きかったからです。しかし、その創作や管理の困難さゆえに「一木造(り)」の仏像には深い精神性が宿るとされています。
仏像制作になぞらえて、フローリングの床材を比べてみれば、
「寄木造(り)(よせぎづくり)」が合板。
「一木造(り)(いちぼくづくり)」が無垢材。
ということになるでしょうか。
「UNI(ユニ)」という無垢材
無垢フローリング材にも「UNI」「ユニ」といった表記のあるものがあります。
これは一枚のフローリング材を途中で継ぎ足している製品のことで、1枚板のもつ木目の美しさをいくらか減じてしまうことにはなりますが、価格を抑えてくれることが大きなメリット。貴重な資源を有効に活用することにもつながります。
加工されていることはたしかですが、圧縮した木くずに木の皮を貼り付けた人工物である「合板」とはまったく異なる天然素材です。
かつての木彫による仏像制作においてもひび割れのリスクさけるために一木造(り)(いちぼくづくり)の工程であえて切り離し内部をけずり、ひび割れへの対策をほどこした「割矧造(り)(わりはぎづくり)」という工法が用いられていました。これは大切な仏像を長く保存するための知恵。
貴重な木資源の有効活用とコスト面への配慮をかんがみた「ユニ」も無垢材の特徴をそのまま持った素材です。
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