木のある心地よい暮らし

無垢フローリングにカビ発生!お手入れ方法と予防対策は

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具体的なお手入れ方法は?

掃除

用意するモノ

ぞうきん
消毒用エタノール
つまようじ
※手荒れが気になる方はゴム手袋も!
スプレー容器に消毒用エタノール80mlと水20mlを混ぜ、エタノール水をつくりましょう。

カビ取りの方法

窓を開けてしっかり換気してから、エタノール水を含ませた雑巾でまずは試し拭きしてください。脱色や変色がないことを確認してから、カビが生えているところを丁寧に拭き取ります。このとき、汚れが残りやすいフローリングの溝は、つまようじでかきだすように掃除しておきましょう。

やってはいけない!3つのNG

・掃除機
吸い込まれたカビが排気と共に部屋中に広がるので、カビを見つけても掃除機で吸わないようにしてください。

・カビキラーやハイターなど市販の塩素系の漂白剤
効果が強すぎ、木を痛めてしまう可能性があります。

・重曹やメラニンスポンジ
研磨作用によって、木が傷つくので使わないようにしましょう。

カビを生やさないための予防策は?

最も効果的な予防方法は、何と言ってもカビが好む環境をつくらないことです。カビが生える4つの条件「温度」「湿度」「有機物」「時間」のうち、どれかひとつでも欠ければカビは繁殖しません。

水に濡れたらただちに拭き取る、結露があればすぐに対処するなど、まずは余計な水分を含ませないこと。そして、ホコリや髪の毛などがないように、こまめに掃除するのがベストです。
とはいえ、日々忙しいなかでつねにホコリひとつない状態にするのなんて不可能ですよね。そこで、比較的簡単に対処できるのが、「湿度」を取り除くことです。できるだけ窓やドアを開けて、部屋を閉め切らず風通しの良い状態にたもちましょう。

お部屋をいろどる敷物も少し気を付けてあげれば大丈夫。知らぬ間に食べこぼしや汗で汚れて湿ってしまうラグやカーペットは、定期的に干して床と敷物両方をしっかりと乾かすようにしましょう。
また、人は寝る時に大量の汗をかくので、寝具を床に直接敷くのは絶対に避けたいところです。すのこを下に置いたり、ベッドを活用し、無垢材にしっかり呼吸をしてもらいましょう。

こまめなお手入れで、快適な無垢フローリングとの暮らしを!

「メンテナンスが大変」「お手入れに気を使う」など、デメリット面を心配されることもある無垢フローリング。
しかし、最適な環境を保つことで、本来の調湿効果や殺菌効果が存分に発揮され、サラリとした肌触りと心地よい空気で、ジメジメと不快な季節でも快適に過ごすことができるのは、やはり無垢材ならではの大きな魅力です。
さらに、合板などと異なり接着剤を使わないので、シックハウス症候群の心配がないなど、生きている木ならではのメリットと魅力があるからこそ、無垢フローリングを選ぶ方がどんどん増えているのです。

きちんと手間をかければ、その想いに応えてくれる無垢の木。永くつきあっていくことで、わきあがる愛着もひとしおです。
カビの生えない環境をたもつことは、無垢材にも人にも優しい暮らし方。つねにチェックを心がけ、見つけたときにはすぐにお手入れを。そんな習慣を日々の生活に取り入れて、すこやかで心地よい無垢フローリングとの暮らしを手に入れましょう。