木のある心地よい暮らし

暮らし方に合わせて選ぶ。フローリングの硬さを知ろう!

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樹種別にみる床材の硬さと特徴

樹種別にみる床材の硬さと特徴

ここからは床材に使われることが多い樹種とその特徴を紹介していきます。新築やリフォームで床材選びをする際にはぜひ参考にしてください。

ウォールナット(広葉樹)

クルミ科のウォールナットにはさまざまな種類がありますが、日本で使われているウォールナット材のほとんどはアメリカ産のブラックウォールナットです。割れにくいうえに程よい硬さがあり、加工もしやすいことから、家具材として使われることも多い樹種です。時間の経過とともに艶のある濃い褐色に変化するため、重厚感を演出できます。

バーチ(広葉樹)

カバノキ科のバーチはウォールナットほどではないものの、やや硬めの樹種で重みがあり、耐衝撃性が高く、圧縮にも強いといわれています。明るいものから落ち着きのあるものまで、色味の種類も豊富な樹種です。

オーク(広葉樹)

床材に使われる機会が非常に多いのがオーク(ナラ)材です。日本でオークといえば白色系のミズナラが一般的であり、床の色を明るくできます。裂けにくく硬いという性質が特徴で、床材に適した樹種です。

パイン(針葉樹)

主に北米産のマツはパインと呼ばれていて、針葉樹特有の柔らかさから建築材のみならず家具やDIY材料によく用いられています。50種類以上あるパインですが、基本的には明るい色味が中心です。強度や耐久性はやや低めですが、節が多いため傷がついても隠れやすいメリットもあります。

ヒノキ(針葉樹)

日本の住宅によく使われているヒノキは香りがよく、高級木材の代名詞として知られています。油がしっかりのっているヒノキの床は耐久性が高いとされていますが、他の樹種に比べて高額になりがちです。

硬さを基準に選ぶときにおすすめの樹種

フローリングに無垢材を選ぶときには、快適に過ごせるうえに傷がつきにくい素材を選ぶことをおすすめします。家族全員が過ごすことの多いリビングには耐久性の高いバーチやオークがおすすめ。このふたつは比較的明るい色味で、リビングを明るく演出できます。

書斎や寝室など、落ち着いた雰囲気が求められるスペースには重厚感があるウォールナットがおすすめ。耐久性が高いため、本棚やベッドなどの大型家具を置いてもへこむことが少ない樹種です。

反対に子ども部屋や、人が行き来する廊下は、柔らかみのあるパイン材が適しています。軽くて肌触りが良いのでケガの防止にもなります。

樹種による硬さを理解して、適切なフローリング材を選ぼう

床材の硬さや耐久性を考慮しながら、住まいのイメージや用途を考え、ふさわしい樹種を選ぶと住まいの快適さがアップします。しかし、どんな樹種を選んでも肌触りのよさと温かみを感じられるのは無垢材ならではの大きな魅力。「無垢材をフローリングに選んでよかった」と思えるように、見た目だけではなく硬さにも注目してみてください。