暮らし方に合わせて選ぶ。フローリングの硬さを知ろう!
フローリングに使う無垢材には、樹種によって硬さの違いがあることを知っていますか。比較的硬い木材と柔らかい木材、それぞれに特徴がありますが、住まい方や場所に合わせて使うと床が長持ちし、快適に過ごせます。
今回は、硬さを基準としてフローリング材を選ぶ際のポイントとおすすめの樹種をご紹介していきます。
フローリングの理想的な硬さとは?
フローリングに使用する無垢材は硬さによってメリット、デメリットがあるため、一概に「硬い(柔らかい)ほうが良い」とは言い切れません。また「硬さ」の定義もさまざまですので、まずは正しく理解しておきましょう。
木材の硬さを示す「ヤンカ硬さ」と「ブリネル硬さ」
木材の硬さをあらわす指標には、欧米で用いられている「ヤンカ硬さ」と日本工業規格(JIS)で定められた「ブリネル硬さ」の2つがあります。日本で一般的に用いられているブリネル硬さは、木材に鋼の球を押しつけることによって生じるへこみに対する抵抗力の大きさを示す値。
7段階であらわされた樹種別の硬さを見てみましょう。数字が大きいほど、硬さレベルが高いということになります。
針葉樹であるスギは1、ヒノキやレッドパインは2。広葉樹のウォールナット、ブラックチェリーは3、バーチと呼ばれるカバザクラやイエローバーチは4、オーク材のホワイトオークやレッドオークも4となっています。ちなみに箪笥の材料として知られるキリは硬さレベル1、ブラジルのアマゾン森林が原産のイペという樹種はレベル7。ハードウッドの王様と呼ばれ、ウッドデッキなどに用いられています。
この数値でも分かるように、針葉樹は柔らかく広葉樹は硬いといえます。つづけてその二つの違いを見ていきましょう。
針葉樹と広葉樹、それぞれの硬さの違い
フローリングに使われる無垢材を大きく分けると針葉樹と広葉樹のふたつがあります。針葉樹といえばヒノキやスギが有名で、細胞の密度が低いことから軽く柔らかい肌触りが特徴的です。
反対にナラやウォールナットなどといった広葉樹は密度が高くどっしりとしていることから、肌触りもやや硬め。強度が高く傷つきにくいため、室内でも靴で過ごすことが多い欧米の床材にはよく広葉樹のフローリングが使われています。
針葉樹の無垢材は広葉樹に比べるとやや傷がつきやすいデメリットがありますが、柔らかく温かみのある肌触りに定評があり、柔軟性があり加工しやすいため、床材だけではなく柱や梁、廊下などさまざまな場所に使用されています。
硬い樹種でも、無垢材の特徴はしっかりある
広葉樹は針葉樹の床材に比べると硬く、「肌触りが良くないのでは…」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。無垢材には調湿作用があり、梅雨時にも湿気をほどよく吸収してくれるため、べたつきを感じません。硬い無垢材でも、まったく調湿してくれない合板フローリングに比べれば、足触りは格段によく、一年を通じて快適に過ごせます。
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