無垢フローリング、DIYなら節約できる?費用とコツを解説
DIYの手順
1. 始める前にスペースの確保
無垢材は湿気を吸い込むと膨張するため、野外に置いたりして濡らしてはいけません。落ち着いて作業するためにまず空間を整理し、作業スペースと材料の置き場所(長さ3〜5メートル)を確保します。
2. 古い床材を剥がす
古い床がフローリングだった場合は、剥がすには材を切断しなければならず、素人にはおおごとです。DIYなら、上から重ね張りをするのが無難。その場合はこの工程は飛ばしてOKです。
古い床材がカーペットやクッションフロアなどの場合は、大型カッターナイフ、スクレーパーやバールなどを使って剥がしていきます。通気をよくし、マスクをして作業しましょう。
構造用合板(荒床)がむき出しになったら、きれいに掃除をしてから全体を歩いてみて。浮いているところがあれば釘を打っておきます。
3. 張り方を決める
荒床の下には根太という材木が等間隔に渡されています。フローリング材は、根太のあるところにクギを打って固定しますので、根太の場所に目印の線を引きましょう。荒床のクギの並びから、根太の場所もわかります。フローリング材は根太の向きと垂直になるように置いていきます。
材の継ぎ目は同じ位置にならないよう、また、根太の真上に来るようにデザインします。簡単に図面を書いておくと良いでしょう。
4. 張る
継ぎ目となる切り口は、斜めになってしまうと継ぎ目に隙間ができてしまうため、ソーガイドを使うのがオススメ。切り口は軽くサンドペーパーをかけておきましょう。
1列目から順に、図のように斜めにフロアークギを打ち込み、釘締めでクギの頭まで埋め込みます。
次の列に移るときには、間に2ヵ所スペーサーを入れてから、端材を当て木にして叩き詰めます。無垢フローリングは湿度によって収縮するため、施工が梅雨時など特殊な事情がない限り、スペーサーは必須。適度なアソビをもたせておかないと、湿気を吸ったときに材が膨張して浮いてしまう可能性があるのです。
最後に張る材は、サイズを合わせてのこぎりで切ったら、図のように斜め内側に角度をつけて切ります。当て木をして叩き込めば、無垢床の完成です。
幅木をつけると端がきれいに仕上がりますが、つけない場合はコーキング材で隙間を処理しておきましょう。
無垢フローリングをDIYするときのコツ
手順を見ていくと、なかなか大変そうだと思われる方が多いのではないでしょうか。この価格差ならプロに施工を頼む方が良さそうだという判断もアリですし、自分で頑張ってみようというのも良いと思います。
初心者がDIYを成功させるコツは2つ。1つ目のポイントは、樹種選びです。パインや杉など、なるべく軽くて柔らかい樹種を選べば、釘を打つときものこぎりで切るときもグッと難易度が下がります。逆に広葉樹などの硬くて重い樹種を選ぶと、運ぶのに体力を消耗したりクギが折れやすかったりと、いろいろな作業が大変になるので、その覚悟は必要です。
もう1つのコツは、無垢材は湿度によって寸法が変化することを知っておくこと。熟練の大工さんは、材の状態や季節、天候に合わせて、スペーサーの厚みを調整するものです。
そこまでの判断は素人には難しいですが、冬のカラカラ天気が続いている頃ならスペーサーを厚めに、湿気をたっぷり含んだ梅雨時の施工ならスペーサーを入れずに施工するなど、できる範囲で気を配っておくとよいでしょう。
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