好きな国のスタイルをお手本にするフローリングの選び方
「こんなお部屋が理想」「こんなお部屋で過ごしたい」と考えてお部屋づくりを始めるときに、なにかしらのきっかけが欲しいですよね。真っ白なキャンパスに自由に絵を描くとき、一筆目が決まらなければの望み通りの絵画はできあがりません。そのために自分がもとめている理想に近い種類のフローリングや、壁紙を見比べて検討するのは楽しい時間。しかし、既存のサンプルの組み合わせでできあがるパッチワークのようなお部屋は少し違うかも。
あなたが新築やリフォームで住みたい大好きな空間をつくろうとするとき、施工する工務店の方に「国」をイメージして依頼するのも、ひとつの方法です。その国のもつ色調や日差し、空気などを想像することで、より理想に近いお部屋づくりが実現するかもしれません。
今回は国柄を思い描くことで広がるフローリングやインテリアの選び方をご提案。せっかくつくるお部屋が大好きな場所になるように、あなたのお部屋づくりの参考にしてください!
好きな国のスタイルに合うフローリングは?
ギリシャ
ギリシャといえば、青いエーゲ海と断崖絶壁にたたずむ白壁の家並みが美しいサントリーニ島。気の良い陽気な人々と、輝く太陽が似合う明るい国です。
そんなギリシャをお部屋のリフォームで表現するなら、真っ白な壁や床に、ターコイズブルーのインテリアを部分づかいするのがおすすめ。床材は、グレーやベージュのニュアンスがあるホワイトではなく、純白に張替えを。地中海の風を感じるような、さわやかなお部屋になりますよ。
スペイン
太陽と情熱の国、スペイン。鮮やかなステンドグラスをはめ込んだ美しい聖堂や白い壁とテラコッタの屋根が彩るカナリア諸島、装飾性の高いタイル文化など、素朴な中にも美しい色彩を散りばめた景観が魅力の国です。
スパニッシュスタイルのポイントは、テラコッタ×アイアン×タイル。装飾を施したアイアンをインテリアに取り入れ、壁の一部には彩りのきれいなタイルを施工。フローリングにはミディアムブラウン、とくに茶色がかったオレンジのテラコッタカラーの床材を選ぶのがおすすめです。
イギリス
イギリスは、豊かな自然と伝統、モダンな都市生活が共存する国です。1000年以上続く王室の儀式や、ルネサンス様式やゴシック様式といった歴史的建築物などの伝統文化が、長い歴史の中で大切に受け継がれてきました。
その伝統と古いものを大切にする風土は、クラシカルなインテリアにも現れています。アンティーク家具やシャンデリア、暖炉などをダークな床材に合わせると、イギリスらしい重厚感あふれるスタイルになります。アンティークな家具を引き立たせるなら、アイボリーの天然石のタイルやホワイト系のフローリングで施工を。洗練されたイメージにリフォームできます。
アメリカ
アメリカは、広大な国土に「人種のるつぼ」と言われるほどの多民族が共生している国家で、さまざまな民族によって多様性のある文化が作りあげられてきました。インテリアにおいても、カントリーからビンテージまで、そのテイストはさまざま。なかでも、ニューヨークのブルックリンはアットホームな下町感があり、気取らずに暮らせる場所です。レンガの壁や使い込んだ革のソファなど、年代を感じさせる素材を使いながら、茶色や黒などのダークトーンでまとめるのがポイント。フローリングには、エイジング加工を施した無垢のフローリングがぴったりです。
フランス
凱旋門やエッフェル塔などの歴史的な建築物や美術館、繊細なフランス料理とワイン、世界的なファッションブランド発祥の地パリ。フランスは美しい芸術と文化にあふれた国です。そんな洗練されたフランスのイメージは、シャビーシック。壁や床は白やグレーを基調にして、少しペンキの剥げた家具や錆びたアイアンの手すりなど、使い古されたインテリアを使って味わいのある空間を作りだすのがフレンチシャビーです。床材は、グレイッシュなホワイト系フローリングで施工するのがおすすめです。
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