色から選ぶ無垢フローリング。失敗しないポイントは?
ミディアム系フローリングに合うスタイルは?
少し濃い目だけれど、ダーク過ぎないミディアム系の色味は、和洋問わず少し古さを感じさせるスタイルによく合います。下記に3つの例を挙げてみます。
1:クラシカルスタイル
イギリスやフランスのクラシックスタイルを取り入れたスタイル。シャンデリアやアンティーク家具などをふんだんに取り入れ、優雅でフェミニンな印象をつくります。
【おすすめ樹種】
- チーク:クマツヅラ科Tectonacc属。世界三大銘木の一つ。目詰まりがよく、寸法安定性・耐久性に優れる
2:カントリースタイル
欧米の古民家をイメージした、素朴で温かみのあるスタイル。伝統的なデザインをベースに、木、コットン、ウールなど自然素材をミックスし、スローライフを楽しみます。
【おすすめ樹種】
- パイン:マツ科。針葉樹ならではの柔らかさと暖かみた特徴。コストパフォーマンスが高い
3:ジャパニーズスタイル
和紙や障子など、和のアイテムを取り入れ、洋風の暮らし方と融合させたジャパニーズスタイル。床座やロースタイルの家具などを使い、視線を低めに集めているのが特徴です。
【おすすめ樹種】
- 日本ケヤキ:ニレ科ケヤキ属。流れるような木目の美しさと、温かみのある色が人気。耐久性も高い
- ヒノキ:ヒノキ科ヒノキ属。独特の芳香。強度が高く、年月を経ることで味わい深い飴色に変化する
ダーク系フローリングに合うスタイルは?
「木」としての存在感が格段に強くなるダーク系のフローリングは、それだけ個性も強くなるので、部屋の目的や狙いをはっきりさせて選ぶことが大切です。
まず、黒に近い色味は引き締め効果を持つ「収縮色」。部屋をこじんまりと感じさせる効果があるため、集中したい、落ち着きたいといった目的にはぴったりです。
また、濃い色には重厚感があるため、高級感を演出したい場合にも向いています。
ただし、濃い色の床に明るい色の木製家具を置くと、家具が軽く、貧弱に見えてしまうデメリットも。もしも明るい色の木製家具を置きたい場合は、フローリングも明るめの色を選ぶ方が無難です。
ダーク色のフローリングには、あるていど重厚感のある家具の方が、相性が良いことを覚えておきましょう。
ホワイト系では黒いゴミが目立つという特徴がありますが、ダーク系では逆に白いわたぼこりなどが目立ちやすくなります。ただこれも一長一短で、こまめに掃除をするきっかけになると考えられるなら、とくにデメリットにはならないでしょう。
ダーク色のフローリングは、前述のクラシカルスタイルがよく合いますが、その他にも最近注目を浴びているスタイルをご紹介します。
ブルックリンスタイル
ニューヨークに近いブルックリンで生まれたスタイル。レンガや鉄、古い木などの武骨な素材感に、味わいのあるビンテージ家具をミックスし、辛口に仕上げているのが特徴です。
【おすすめ樹種】
- ブラックウォールナット:クルミ科Juglans属。世界三大銘木の一つで、衝撃に強い。重厚感のある色と美しい木目が魅力
揺るぎない自分の「好き」を見つけ出す方法
ここまで、無垢フローリングの色から、合うスタイルやおすすめの樹種を紹介してきました。
でも、「そもそも、自分がどんなスタイルが好きなのかがよく分からない・・・」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
自分の「好き」を見つけ出すには、ただ漫然とインテリア雑誌やサイトを見ていてもダメ。「このテイスト好きだな」と思ったら、そのページを切り抜き(ウェブサイトならプリントアウト)、スケッチブックに貼っていきましょう。このとき、もったいないと思わず切り抜いてしまうことがポイントです。
何枚か集まると、「どうも自分は、白い家具に惹かれているみたい」「なんだかアンティークなものばっかりが集まったなあ」など、切り抜きに共通点が見えてきます。まさしくそれが、あなたの「好き」なテイスト。
自分の「好き」をはっきり自覚したら、あとは予算と樹種の特性に合わせて、無垢フローリングを選んでいくだけ。自分が幸せを感じられる理想のスタイルから選べば、迷いも失敗もなく、フローリングを選ぶことができますよ。
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