色から選ぶ無垢フローリング。失敗しないポイントは?
床の色は、部屋の印象を決める大切なキーポイントのひとつ。無垢の良さに惹かれ、「フローリングは無垢」と決めたはいいものの、どんな色にするかはまた大いに悩むところではないでしょうか?
フローリングの色を決める際には、まず自分の理想や部屋の目的を、明確にイメージすることが大切です。明るく伸びやかなイメージなのか、大人っぽく落ち着ける部屋にしたいのか、それによって選ぶべきフローリングの色も変わります。
「そうはいっても、自分にはセンスがないから・・・」「自分の好みがよくわからない・・・」そんなあなたには、コラムの最後に理想のイメージの固め方もご紹介。
色の効果を知り、自分の理想を固めれば、フローリング選びは怖くありません。新築でもリフォームでも、失敗しない無垢フローリングの選び方をお教えします。
ホワイト系フローリングに合うスタイルは?
よく「白は膨張色だから、太って見える」といいますね。白などの明るい色は、実際より大きく膨らんで見える効果があります。これは部屋の色に関してもいえることで、床を白にすると、小さめの部屋でも明るく広々と感じられるメリットがあります。
その一方で、床が白いと髪の毛など色の濃いゴミが目立ち、こまめに掃除をしないと気になることも。ただし、これをデメリットと感じるかどうかはその人次第でもあります。汚れが目立たないフローリングを選ぶと、その分掃除がおそろかになり、汚れた部屋で暮らすことになるからです。そう考えれば、ゴミが目立つのは逆にメリットと捉えることもできますね。
ホワイト系のフローリングが合うスタイルは、以下の2種類。
1:モダンスタイル
木目のほとんど目立たないものを選べば、ホワイト系のフローリングはシャープなモダンスタイルにぴったりです。どの樹種でも、モダンスタイルには節のないものがおすすめです。
【おすすめ樹種】
- バーチ:カバノキ科シラカンバ属。硬く緻密な木肌で、優しい色あいが上品な雰囲気。木目があまり目立たない
2:アメリカ西海岸スタイル(カリフォルニアスタイル)
ホワイト系でも少し褪せた色の木目が目立つものを選べば、アウトドアやサーフカルチャーを意識した「アメリカ西海岸スタイル」がぐっとお似合いに。ラフな爽やかさとナチュラル感が、リラックス感の高い部屋のイメージにぴったりです。
【おすすめ樹種】
- タモ:モクセイ科トネリコ属。硬くねばりのある材質。木綿のようなさっぱりとした優しい風合い
- ナラ:ブナ科コナラ属。丈夫で力強い木目が特徴。落ち着いた雰囲気で重厚さを感じさせる
ナチュラル系フローリングに合うスタイルは?
目になじむナチュラル色は、フローリングの色としてはもっとも無難で失敗しにくい色です。
主張が強すぎないので、どんなインテリアにも合わせやすいのがナチュラル色のメリット。ただしその反面メリハリはつけにくくなるので、単調にならないよう、カラーコーディネートで工夫すると良いようです。
ナチュラル系のフローリングはどんなスタイルにも合いますが、とくにおすすめなのは下記の2種類です。
1:北欧スタイル
北欧の自然をモチーフにしたデザインを取り込んだ、シンプルで温かみのあるスタイル。すっきりと洗練された印象の北欧家具や、爽やかなグリーンなどとの相性が抜群です。
【おすすめ樹種】
- 本栗:ブナ科クリ属。ダイナミックな木目で飽きがきにくい。時間を経ることで味わいを増す色味も特徴
- 杉:スギ科スギ属。柔らかい木質で、素足で歩くとほのかな温かさを感じる。コストパフォーマンスも高い
2:シンプルスタイル
余計な装飾のない、シンプルな色と形で統一したシンプルスタイル。清潔感と機能性が持ち味です。シンプルスタイルには、ナチュラル色のなかでも木目の目立たない樹種がおすすめです。
【おすすめ樹種】
- 楓:カエデ科カエデ属。明るい色合いが爽やかな印象。木目は目立たない。硬く磨耗しにくい特徴を持つ
- 竹:イネ科タケ亜科。緻密で弾力性に富み、丈夫。抗菌性、殺菌性、脱臭性にも優れる
- 他に、ムジ(節なし)の杉など
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