無垢フローリングの手強いシミ。塗装別のお手入れ方法
(3)油汚れのお手入れ方法
キッチン周りの油撥ねや人間の皮脂汚れが該当します。よく歩く場所や子供部屋などは皮脂汚れが付着しやすく、その床を踏んだスリッパなどで歩き回ると、他の場所に汚れを持っていってしまうことも。油は水をはじくため、きれいにするには少し工夫が必要です。
・ウレタン塗装の場合
油汚れに対しても、食器などを洗うときに使う中性洗剤が効果的。薄めた中性洗剤をつけた布で拭き取りましょう。
洗浄力が高いからといって弱アルカリ性洗剤を使ってしまうと、塗膜が剥がれる可能性があります。使う前に必ず洗剤の性質を確認しましょう。
・オイル(浸透性塗料)塗装の場合
施工のときに塗装したオイルと同じメーカーのオイルで磨きます。油には水では対抗できませんが、同じ油なら効果があります。落ちなければ、表面を紙やすりで削ってください。
・無塗装の場合
無塗装のフローリングに油汚れがつくと、なかなか落とすことができません。汚れも「味」として受け入れるのでなければ、オイル塗装を施しておくことをおすすめします。
(4)黒いシミのお手入れ方法
水シミや油汚れは放っておくと黒ずんでいきますし、その他に「カビ」も黒いシミの原因になります。室内に観葉植物は置いてありませんか?植木鉢の下は湿気がこもりがちで、カビが育ちやすい環境です。
もしカビがフローリングの奥まで根を張っていれば、業者に依頼する必要がありますが、床表面のカビならご自分で対処が可能です。
・ウレタン塗装の場合
ホームセンターで販売されているカビ除去用のエタノールが効果的。日常品で除去をしたいという方には、お酢をおすすめします。
お酢をスプレー容器に入れ、カビに噴射し雑巾で拭きます。気になるお酢の匂いは乾けば消えるので心配はいりません。
またウレタン塗装の場合、表面の塗膜の劣化が黒いシミになることがあります。この場合は塗膜の再塗装が必要になります。
・オイル塗装(浸透性塗料)の場合
カビによる黒ずみについては、オイル塗装でもウレタン塗装と同じく、エタノールやお酢による方法が使えます。
また、植物オイルで仕上げた無垢床は石鹸や洗剤などアルカリ性汚れが黒ずみになることがあります。こちらも酸性であるお酢を使って、中和させることでシミを薄くできます。そのあと紙やすりで磨き、オイルを塗り直しましょう。
・無塗装の場合
オイル塗装と同じ方法でお手入れが可能です。
意外と簡単に落とせるシミ。気にしすぎず快適な無垢床生活をおくろう
暮らしに快適さと心地よさを求めて選んだはずの無垢フローリング。シミに神経質になりすぎて、気持ちの負担になってしまっては本末転倒ですね。
シミになっても落とす方法はいろいろあるので、どうぞご安心を。
ただ、あまりお手入れをひんぱんにしすぎると、逆に毛羽立ちや床が傷む原因にもなります。普段はおおらかに構えて過ごし、大掃除などのタイミングで家中のシミを一掃するのもおすすめです。
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