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無垢フローリングの手強いシミ。塗装別のお手入れ方法

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無垢フローリングのお手入れ

日常生活のなかでどうしてもできる、無垢フローリングのシミ。日々の水シミや食べこぼし、油汚れに加えて、施工して時間が経つうちに、少しずつできる黒ずみも気になりますね。

実は、無垢フローリングにできたシミは意外に簡単に落とせることも多いのです。このコラムでは、あなたが気にしているシミを除去し、美しいフローリングに戻すためのお手入れ方法を紹介していきます。

「どうせ落ちっこないし・・・」と見て見ぬふりをしていたシミがあるなら、ぜひ一度おためしください。

シミの対応方法は塗装ごとに異なる

シミを取り除く前に確認してほしいことが、ご自宅の無垢フローリングの塗装方法です。
無垢フローリングは大きく分けて「ウレタン塗装」「オイル(浸透性塗料)塗装」「無塗装」の3種類。それぞれやってはいけないお手入れ方法があるため、必ず確認が必要です。

ここからは、シミの種類を4つに分け、シミの落とし方と注意点についてご説明していきます。

(1)水シミのお手入れ方法

調理中の水撥ね

調理中の水撥ねや、サッシの結露が垂れてできた水シミ。特に水回りは毎日使うため、必ずシミができています。簡単な方法でお手入れができるので、試してみてください。

・ウレタン塗装の場合

固く絞った雑巾でゴシゴシ拭いてみましょう。一回で落ちない場合は数回にわけて拭いてください。表面がコーティングされているウレタン塗装は水が染み込みにくいため、ほかの塗装方法に比べ、簡単にシミの除去が可能です。

・オイル(浸透性塗料)塗装の場合

こちらも固く絞った雑巾で拭きます。それで落ちない頑固なシミには、硬い部分がついた2層タイプのスポンジを使用しましょう。
濡らしたスポンジを固く絞り、硬い部分でゴシゴシして表面を削ります。スポンジを濡らすのは、削った木くずを飛び散らさないため。シミが落ちたら雑巾で乾拭きをし、密猟ワックスなどを塗ればきれいな床がよみがえります。

・無塗装の場合

無塗装の場合も、基本的にはオイル塗装と同じお手入れ方法で対応可能です。
ただし、無塗装のままでは非常にシミができやすく、一度水分が染み込んでしまうとかなり落としにくくなります。汚れを気にされるのであれば、オイルを塗っておくことをお勧めします。

※注意事項

  • ウレタン塗装の場合は、硬いスポンジ等で磨くと表面の塗膜を傷つけてしまうので注意。
  • 全塗装共通で、びしょびしょに濡れた雑巾で床を拭かないでください。ジョイント部分のすき間から水が入り込み、反りや膨張といった変形の原因になります。

(2)染色性のある水シミのお手入れ方法

ワイン

コーヒーやワインなど色のついた飲み物は、目立つシミになってしまいます。また小さい子供がいるご家庭では食べこぼしがあるので、ダイニングテーブルの下などは色のついたシミが多いかもしれませんね。

・ウレタン塗装の場合

薄めた中性洗剤をいらない布に染み込ませて床を磨きます。すぐに落ちない場合は薄めた中性洗剤を塗り、しばらくおいてから拭き取ります。

・オイル塗装(浸透性塗料)の場合

メラミンスポンジに薄めた中性洗剤をつけて拭き取ります。
これで落ちない場合は、紙やすりで磨きます。最初は粗目で磨き、その後で細目で磨くと、頑固な汚れも落とせます。必ず最後に再塗装をほどこしてください。

・無塗装の場合

オイル塗装と同様に紙やすりでお手入れ可能です。

※注意事項

ウレタン塗装の場合、メラミンスポンジ、紙やすり等でのお手入れは、表面の塗膜(塗料の膜)を削ってしまうため厳禁

(3)油汚れのお手入れ方法