無垢フローリング・水目桜|特徴・価格・注意点・ケア方法
赤みを帯びた色合いと上品な木目、つやのある質感が魅力的な「水目桜(ミズメザクラ)」。美しさだけでなく適度な弾力性も備えた樹種なので、住宅のフローリングとして最適です。
その特徴や価格、フローリングとして使用する際の注意点やケア方法についてお伝えします。
水目桜とは
水目桜(ミズメザクラ)は、カバノキ科カバノキ属の落葉広葉樹。名前に「桜」とついてはいますがサクラ類ではなく、カバ(バーチ)類のー種です。材質や樹皮の様子が桜に似ていることから、木材業界ではこのようによばれることが多いのですが、単に「ミズメ」ということもあります。
カバ類は寒いところで育つ北方系が多いのですが、ミズメザクラは九州にも生育する南方系の木。木材としてはとても緻密で丈夫、狂いが少なく仕上がりも美しいため、昔から家具や建築材として重宝されてきました。
水目桜の無垢フローリングの特徴
色合いは赤みを帯びた褐色で、緻密で上品なつやがあります。深みのある色は和室・洋室どちらとも相性が良く、部屋に落ち着きをあたえ、高級感のある雰囲気をつくります。
また丈夫で傷がつきにくいため、長年の使用に耐え、使い込むほどに味わいを増していきます。
杉やパイン(松)などの針葉樹に比べれば硬いですが、弾力性があるために多少のショックなら吸収し、家事をしていても疲れにくいのもメリット。
光の当たる角度によってさまざまに表情を変える水目桜は、飽きがきにくく、長く愛せる点も人気の理由となっています。
使用上の注意点と正しいケア方法
水目桜は目が細かくて強度もあり、傷や水には比較的強い樹種です。しかしやはり自然のままの無垢材ですので、強い力が加われば傷もつき、濡れたままにしておくとシミになってしまいます。
キャスター付きの椅子を使う場合は保護シートを敷く、テーブルの足にフェルトパッドなどを貼る、濡れたらそのまま放っておかずに拭くといった小さな心遣いで、長く美しさを保つことができます。
毎日のお手入れは、普通に掃除機などでゴミやホコリを吸い取っていればOK。汚れがついた場合は、かたく絞った雑巾で水拭き後、乾拭きして水分を吸い取ると完璧です。
年に1〜2回ほど、必要に応じて木質フローリング用の樹脂ワックスを塗るようにすると、表面のクリア塗装が長持ちします。
また、無垢の木は空気に含まれる湿気を吸い込んで膨張し、逆に乾燥時には溜め込んだ湿気を吐き出して収縮しています。水目桜は狂いの少ない樹種ではありますが、急激に乾燥したり熱せられたりすると、反りや変形の可能性があります。暖房器具を使う際は、断熱性の高いマットを敷くなどの対応をお勧めします。
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