こだわりの材木屋、大忠の想い(前編)
宮崎の地から品ぞろえと品質にこだわり、良質な木材を供給し続けている株式会社大忠。
今回は、その品質を守り、お客さまとの信頼を築き上げてきた大忠の社員に話を聞きました。
昨年より宮崎支店長に就任した寺田、オンラインショップで新しい取り組みに挑む支店次長の小池、長年会社を支え続けてきたベテラン社員の川上、松林の両名。大忠には、あなたに木のある心地よい生活を届けたい、という想いをもって日々努める若手からベテランまでの社員がそろっています。
生きている木という素材を扱う難しさ、誠実な姿勢の材木店を選ぶことの重要さを、こだわりの材木屋、株式会社大忠の社員の声を通してお伝えします。
木が好きだから仕事ができる
毎日、木に囲まれて過ごしている大忠の社員たち。やはり、「木」が好きなのでしょうか?
寺田は「いくつか仕事を経験してから、木材の業界に入りましたが、木のそばにいるうちにだんだん好きになっていきましたね。木のことを好きにならないと仕事は覚えられませんから」と言います。40年を超える木材業界の大ベテラン川上、松林の二人も仕事に打ちこむことで自然と木を愛するようになったそうです。
一方、両親が木に関わる仕事をしていた小池にとっては、幼い頃から木は身近な存在。「ずっと木に触れてきましたから、好きですし仕事も楽しいですね。木は呼吸していますから、毎日表情を変えるんです。管理はしていますが、だんだんと乾いていったり、割れてきたりする。生きているから、コチラの思うようにはなってくれないんです。それが楽しいし、木の魅力だと思います」
日々、木と向き合い対話しながら仕事をする。
大忠の社員たちは自らが感じている木の魅力を、お客さまにも伝えていきます。
お客さまの声が成長させてくれる
木材の品質へのこだわりは、大忠のもっとも大切にしていること。木の良し悪しを見分ける目はどうやって養われたのでしょうか?
社員たちが異口同音に口にしたのが「お客さまから学ぶ」という言葉。先輩たちの仕事を見て、基礎を身に付けたらその先は自分の努力しだい。
「覚えることはたくさんあります。膨大な数の樹種、規格、材積(木材の体積)、立米(りゅうべ)単価、用途…。私の若い頃はカタログやお客さまに提供する資料がなく、全部覚えて口頭で説明するしかなかったので苦労しましたね」(松林)
大忠では毎日、倉庫から木材を出して、トラックで運び、家づくりの現場や工務店に木材を送り届けています。この「木材を出す」という作業を1人でこなせるようになるまでが一苦労。お客さまの要望に応じた木材を迅速に選び、届ける。そのためにはお客さまである工務店さんや大工さんと話をすることが一番。「良い木とは何か」「どんなポイントを見れば良いのか」現場の声を聞くことが材木屋を成長させてくれます。
「現場に足を運んだら、自分の選んだ木材がどういう使われ方をしているのか、どういう納まりになるのかをよく観察するんですね。そして、時間をいただけたら大工さんや工務店さんと会話して、どんな木材が求められているのかをしっかり聞くように。そういう時間をつくるように若手社員には言っています」(寺田)
「木が好きになってくると、覚えることも苦労とは思わんかったですね。必死でしたけど苦しくはなかったです。どんどんと仕事が好きになっていったですよ。そうすると自然とお客さんとの対話のなかで、この工務店さんはこういう木を欲しがっているんだなというのが肌でわかってきます。そうした要望にこたえて『今日はいい木持ってきてくれたね』と言われるのがなにより嬉しいですよ」(川上)
大忠自慢の品ぞろえと品質で、お客さまの求める木材を迅速に送り届ける。できあがった家が施主さまの理想通りになったときに「ありがとう。良い材料だから良い家になったよ」と声をかけてもらえるのが一番の喜びだと言います。
「仕入れ先のメーカーさんの数が多い、それは大忠の強みです。豊富な種類の木材とそれに付随する知識を身に付けたうえでの提案をすれば、必ずお客さまは信頼という形で返してくれます」(寺田)
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