フローリングでペットを飼っても大丈夫?
ペットは大切な家族の一員。だからこそお互いが心地よく暮らしたいものですね。これまでは賃貸マンションなどでペットを飼えなかったという方でも、新築やリフォームの機会に、犬や猫などのペットとの暮らしを実現しようという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、フローリングでペットを飼う時の注意点や、ペットと一緒に快適に暮らすためのポイントをまとめました。
フローリングでペットを飼う時の注意点
室内でペットを飼うことが当たり前になってきた昨今ですが、フローリングでペットが生活するためには気をつけたい点があります。まず、フローリングの衝撃を和らげることと、走り回ってもフローリングが傷つかないように、カーペットやマットを敷くことがおすすめです。ペット、とくに小型犬などはフローリングですべりやすく、脱臼や骨折をしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
フローリングでペットと暮らすために気をつけたいポイント
室内でペットを飼う事が決定しているなら、床材選びは気を付けたいところ。とくに犬や猫を飼われる時には、小さなお子さんと同じように考えるとわかりやすいかもしれません。ペットと暮らすための床材選びのポイントとして「堅さ」「滑りにくさ」「汚れにくさ」の3点が重要になってきます。
・堅さ
床材に使用される木材は、柔らかいものから堅いものまでさまざまです。柔らかい木は密度が低くキズがつきやすい、というデメリットがありますが、空気を多く含むためあたたかく、衝撃を吸収するのでペットの足にかかる負担が少なくなります。反対に、堅い木は密度が高く、空気の量が少ないためキズが付きにくいことがメリット。しかし、堅い木の床は衝撃を吸収しにくく、ペットの足腰には負担がかかりやすくなります。
・すべりにくさ
一般的なフローリングは表面に塗装(コーティング)がされているため、すべりやすくなっています。一方で、無垢材のフローリングは、浸透性のオイルで塗装する(オイルフィニッシュ)という仕様があります。表面に堅い膜をつくらないのですべりにくく、足への衝撃も軽減されます。
・汚れにくさ
オイルフィニッシュなどの浸透性塗装は耐水性、耐汚染性ともに低く、汚れやキズは付きやすくなりますが、硬い木でもヤスリなどでこすって修復することができます。ウレタンなどのコーティング系塗装は表面に堅い皮膜を作るため、耐水性、耐汚染性は高くなります。
ペットのためのすべり止め対策。3つの方法
コーティング塗装されたフローリングはすべりやすいため 、ペットたちも赤ちゃんや小さなお子さんと同じようにケガや事故から保護してあげましょう。代表的なすべり止め対策をご紹介します。
1. ワックスで滑り止め
すべりやすさを抑制する効果はありますが、ペットがよく走り回る箇所はワックスがはがれやすいのでこまめに塗り直しが必要です。ペットの中でも、とくにすべりやすいのは犬。犬が床ですべりやすいのは、長くなった爪と肉球の間の毛の量と言われています。すべりやすいワンちゃんの手足のケアはこまめにしてあげましょう。猫は肉球がしっとりしていて、毛が短いため犬よりもすべりにくくなっています。
2. ペット用マットで対策
猫は高い所からジャンプしたり、爪とぎをしたり、毛玉を吐いたり、嘔吐をするという性質があるので、ペット用マットで対策するのがおすすめ。表面が絨毯式のもの、防水加工がされているもの、防ダニ、消臭機能があるもの、クッション性があるものなど、さまざまな種類があるのでお部屋の雰囲気やペットの種類に合わせて敷いてあげるとよいでしょう。
3. コルクマットを敷く
フローリングに傷をつけないことはもちろん、防音、防寒効果もあり赤ちゃんやペットのいるご家庭に人気のコルクマット。数枚がセットになっているので必要な個所に必要なだけ敷くことができます。ただ、ジョイント式のため凹凸部分に埃やゴミが溜まりやすいのが難点です。
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