大満足な床リフォームができる床材の種類は?人工素材編
床材のリフォームは、理想のお部屋づくりの第一歩。暮らしや好みにぴったりの床材でリフォームすれば、今よりも格段に心地よい住まいになるはずです。とくに、バリエーションが豊富な人工素材の床材なら、落ち着きのある色味でコーディネートしたり、表情豊かなデザインを取り入れたりと、お部屋づくりの自由度も高く、楽しくリフォームできるはず。
このコラムでは、リフォームに活用できる人工素材の床材についてご紹介します。人工素材の床材にはどのような種類や長所、短所があるのでしょうか。さっそく見ていきましょう。
人工素材を使った床材は大きく分けて3種類
化学繊維やビニル樹脂などの人工素材を使った床には、大きく分けて3種類があります。それぞれがもつ特徴や、メリット・デメリット、リフォーム工法などをご紹介します。
カーペット
アクリルやナイロンなどの繊維でできた床材です。ひと昔前はダニの温床と言われていましたが、最近のカーペットは防ダニ加工されており、ダニの発生はずいぶん抑えられているようです。
- メリット
デザインのバリエーションが豊富で、好みのテイストを選べるのがメリット。天然繊維のウールカーペットであれば調湿性や保温性に優れているため、一年中心地よい肌触りを楽しむことができます。フローリングに重ね張りすればリフォームも簡単。DIYでも手軽に張ることができます。 - デメリット
毛足の長いカーペットは、髪の毛やホコリなどが入り込んでしまうと、掃除機でもなかなか吸い取れません。水拭きや丸洗いができないので、水分や油分で汚れたときのお手入れは大変です。 - リフォーム工法
既存の床をはがして新しいカーペットを張る「新規張り」と、既存の床の上に張る「重ね張り」があります。下地が傷んでいる場合は、下地の補修が別途必要になります。
クッションフロア
塩化ビニル樹脂を主成分とするシート状またはタイル状の床材です。手軽で安価に施工できることから、キッチンやトイレなどの水回りからリビングまで、幅広い用途に使われています。
- メリット
木目調や大理石調などデザインが豊富で、パッと見ただけでは天然の素材と見分けがつかないものもあります。下地の上に張るだけなので、施工のコストも安価。また、耐水性に優れているので、水をこぼしてもサッと拭きとることができます。 - デメリット
クッションフロアの一番の弱点は、耐久性。熱や衝撃に弱く、重い家具を置いただけでも跡が残ってしまいます。また、デザインが豊富とはいえ、やはり天然素材のような美しさは期待できません。 - リフォーム工法
施工するフロアの大きさに合わせてシートをカットし、補修した下地に接着剤で張ります。既存の床材の上に張ることもできます。畳からの張り替える場合は下地の造作が必要です。
複合フローリング
フローリングは、木を材料とした建材。このうち、合板の表面に薄い木の板を張りつけたものを複合フローリングといいます。
- 複合フローリングのメリット
表面に加工が施されているため、傷に強く、ワックスが不要。無垢フローリングと比較すると防水性もあり、安価にリフォームができます。色や木目のバリエーションも豊富で、手軽に木の雰囲気をお部屋に取り入れることができます。 - 複合フローリングのデメリット
あくまで人工物のため、天然木の美しさを感じることはできません。また、吸湿効果がないため夏場は足裏にベタつき、冬になるとひんやりとした感触があります。 - リフォーム工法
既存の床材を剥がして新しいフローリング材を張る「張り替え」と、既存の床材の上に新しいフローリング材を張る「重ね張り」の2つがあります。工事期間や費用は、既存の床材や下地の状態によって異なります。
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