木のある心地よい暮らし

フローリングの床の色×家具の色。最適な組み合わせとは

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配色のバランスも考えよう

木製家具ではなく、鮮やかな色彩のファブリックやプラスチックを使ったソファやチェアも是非とも取り入れたい家具。その際にはカラーバランスに気を付けましょう。

部屋の配色は以下の三点から構成されます。

ベースカラー

床の色や壁、天井など全体の70%を占めるお部屋の基本色。

メインカラー

カーテンや大型家具など、ベースカラーに次いで表面積が大きい色。部屋全体の25%を占めます。

アクセントカラー

インテリア雑貨やクッション、観葉植物など目に映る割合としては10%にも満ちませんが、文字通りお部屋のアクセントとして機能します。

部屋の配色は、ベースカラーであるフローリングの床色とメインカラーである家具の色のツートーンでおこなうのが基本。このバランスを崩して三色目の表面積を大きくしたり、よりカラフルな空間をつくるには、かなりの上級テクニックが必要です。色同士がケンカしてゴチャついた印象となり、毎日快適に過ごせるリラックス空間でなくなってしまう可能性もありますので、まずはツートーンの配色を念頭に置きましょう。

原色のカラーチェアや柄物のラグを配置するときには、アクセントカラーとして取り入れましょう。ここでも配色のバランスを考えて割合を10%未満におさえれば、しっかり目をひくポイントをつくれます。アクセントカラーは気分に応じて気軽にチェンジできるボリュームですから、季節の変わり目やちょっとした生活の節目などに取り替えることで、大幅な模様替えをしなくてもお部屋の雰囲気を変えられます。

ナチュラル色である西南桜のフローリングでのコーディネート例

ここからは広葉樹のバーチ材(西南桜)のフローリングをほどこしたお部屋でのコーディネート例をみていきましょう。西南桜の床に天井や壁は白と想定してみます。

西南桜はナチュラルな色あいと主張しすぎない木肌や木目が特徴の樹種。やわらかくあたたかな印象をもつ無垢フローリング材です。ナチュラル色はその名の通り、天然素材の味わいを存分に味わえるナチュラルテイストや人気の北欧テイストに合わせやすく、コーディネートの幅が広い床色です。

ナチュラルの家具色を合わせる

床の色と同系色のベージュやアイボリーといった色の家具を合わせると、明るく開放的な空間に。カーテンやラグにコットンやリネンなどの天然素材を選べば、よりナチュラルテイストが強まります。観葉植物をプラスしてアクセントカラーにするのも良いですよ。

ミディアムブラウンの家具色を合わせる

少し濃い目のブラウン色の家具を合わせることで、ほっこりとしたあたたかみのある空間に。ミディアムブラウンは無垢フローリングの中間色で、濃さの違いが少ないのでナチュラル色とも自然にマッチしますが、その分やや平坦な印象になりがちです。アクセントとしてクッションなどで明るい色味を加えてみましょう。さらにランプシェードやフラワーベースに黒を取り入れると引き締まったコーディネートに。

組み合わせの基本をおさえて、理想のお部屋に

ダークブラウンの家具色を合わせる

イメージが正反対の色の組み合わせは、床の色と家具の色のコントラストによって、家具のデザインをよりカッコよく見せてくれます。床色と壁や天井の色味の薄さで少しさみしい印象になることもあるので、壁を彩るポスターや絵画、壁に取り付けるタイプのシェルフを取り入れるのがオススメです。

無垢フローリングは時を経るにしたがって、表面の色が変わっていく経年変化が大きな特徴のひとつ。西南桜も徐々に飴色に変化していきます。しかし、その変化はスギやパイン材ほど大きなものではなく、ほんのりと色が深みを増していく程度。理想のリビングのイメージがしっかりある方にとっては、経年変化はじっくり楽しみつつナチュラルな床色をベースにしたコーディネートを維持できるのも魅力です。

組み合わせの基本をおさえて、理想のお部屋に

組み合わせの基本をおさえて、理想のお部屋に

フローリングの床の色と家具の色は合わせた方が良いのか?異なっていても良いのか?
結論をまとめると、

  • 床の色と家具の色は合わせなくても大丈夫
    木の色がもつイメージを理解しながら理想の組み合わせを探すこと。
  • 家具の色をそろえるとトータルバランスが生まれる
    濃さが近いブラウン系の色味なら違和感はでない。
  • カラーバランスを考慮して部屋の色味を整える
    アクセントカラーで遊びごころを。

以上のポイントをおさえてお部屋のコーディネートをしてみてくださいね。

自然がつくりだす無垢フローリングの色あいや表情はフローリング材一枚いちまい違います。工業製品のようにどれも同じ顔をしていないことが魅力。無垢フローリングを取り入れることは、完璧さや画一的なスタイリングを捨てて、おおらかに自然を受け入れる暮らしをはじめることでもあります。

空間づくりでなによりも大切なのは、毎日が楽しく感じられる自分や家族にとっての快適を目指すこと。コーディネートの基本は頭に入れながらも、かた苦しくは考えずにあなたの好きな組み合わせを探してみてくださいね。