無垢フローリングのお手入れは不要?塗装方法が決め手!
美しい木目や自然の味わいが感じられるのが、無垢フローリングならではの魅力。その一方で「天然木である無垢材はお手入れも大変そう…」と敬遠してはいませんか?しかし、それは先入観からくる思い込みかも。自然の雨や風にさらされて育った木材は元々とても丈夫な素材で、お手入れも決して難しいものではないのです。それでは、どのようなお手入れをして、無垢フローリングと付き合っていけばいいのでしょうか。今回は無垢フローリングのお手入れの基礎知識と、おすすめのメンテナンス方法をご紹介します。
「無垢フローリングのお手入れは大変」ではない
なぜ無垢フローリングのお手入れは手間がかかると思われがちなのでしょうか。その理由として汚れが染み込みやすく床が汚れやすいという、無垢フローリングならではの特徴が挙げられることがあります。しかし、それはまったく無塗装の無垢フローリングに限っての話。現在、一般向けに販売されている無垢フローリングのほとんどは汚れが染み込みにくいように、なんらかの塗装やコーティングが施されています。コーティングされた無垢材であれば、こぼしてしまった液体の色素がフローリングにべったり染み込んでしまうということはありません。
無垢フローリングの塗装方法には、きちんと無垢の質感が感じられるものもあります。購入する際には無垢フローリングの種類だけではなく、塗装の方法も確認しておきたいですね。
塗装の種類によってお手入れは異なる
非常に丈夫な無垢フローリングですが、コーティングの方法次第でお手入れの方法やかもし出す風合いが変わってきます。無垢フローリングの塗装方法は大きく分けてフローリングの表面に塗膜する化学塗装と、フローリングの中に浸透させる自然塗装のふたつです。
お手入れが簡単なのは化学塗装
石油系の原材料を使った代表的な化学塗装としては、ウレタン塗装やUV塗装などがあります。これらの塗装方法は表面に塗膜が張られるので汚れや傷がつきにくく、水もはじくためお手入れはとってもラクチン。基本的に水や薄めた中性洗剤でさっと拭くだけで、お手入れが完了します。
しかし、デメリットが全くないわけではありません。塗装の塗り直しや、ついてしまった傷の補修は自分ですることが難しく、業者に依頼しなければなりません。また、無垢の表面をコーティングすることになるため、木材本来の温かみを感じにくくなります。
水拭きしながら清潔感をたもてる自然塗装
木本来の魅力を感じたいのであれば、オイルや蜜蝋を使った自然塗装がおすすめ。表面はコーティングされていないので、無垢が持つ自然なぬくもりや肌触りを楽しめます。合板フローリングや化学塗装が施された無垢フローリングは脂を吸収してくれず、素足で歩くと足の裏の皮脂がフローリングに付着してべたべたしてしまいます。それも自然塗装の無垢フローリングであれば、人間の皮脂さえも天然のワックスにしてくれるのでべたつくことがなく、お手入れはほとんど必要ありません。ほこりや汚れがついてしまったときにも、さっと水拭きをするだけでお手入れは完了。合板素材は接着剤がはがれてしまう可能性があるため水拭きができませんが、自然塗装の無垢フローリングであればそれも可能です。
ただし自然塗装は表面をコーティングしていないため、化学塗装に比べて傷つきやすいというデメリットがあります。
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