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DIYでフローリングを白く塗装するのはアリ?ナシ?

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DIYでフローリングを白く塗装するのはアリ?ナシ?

DIYでお部屋の雰囲気を変えてみたいと思ったときに、フローリングの床色を塗り替えてみるのも楽しそうですね。床はお部屋のなかでもっとも目に入りやすい部分、それだけ面積も大きいので塗り替え作業はひと苦労ですが、チャレンジしてみたい人は多いようです。

日本でも人気の高い北欧風のお部屋は「白色」が効果的に取り入れられています。日照時間が少なく、長く暗い夜を過ごさねばならない北欧では、お部屋を明るく感じさせることができるホワイトを用いたコーディネートが定番。そんな憧れの北欧スタイルを実現するために今ある床のフローリングを「真っ白」に仕上げてみたい!今回はそんな方のために、DIYでフローリングを白くする方法、「白い床」って暮らしやすいの?といった疑問にもお答えしていきます。

白い床にするとどうなる?

お部屋の床を白くすることには、良い面もありますが、気を付けなければならない点も。具体的にみていきましょう。

白い床のメリット

白という色は圧迫感がなく、スッキリとした印象をお部屋に与えてくれます。実際よりも空間を広く見せる効果があり、清潔感もあります。白色は光を反射しやすいため、外光がお部屋全体に回り、明るい雰囲気をつくってくれます。暗い色の床とくらべて、どんな色あいの家具もなじみやすいのも特長。シックなブラウン系はもとより、クールなブラック系やあざやかなピンク系まで、あらゆる色の家具を映えさせてくれます。

白い床にはホコリがたまってもそれほど目立たない、というメリットもあります。寝室のようにホコリがたまりやすい場所では良いかも知れません。

白い床のデメリット

白い床のデメリット

ホコリは目立たないのですが、かえって目立ってしまうのが髪の毛です。床色が明るいため落ちた髪の毛はクッキリ。お子さんが多いご家庭などでは、頻繁に掃除機をかけないとあちこちに落ちた髪の毛が目につくようになります。実際に白いフローリングに憧れて導入した方も、頻繁なお掃除には苦労しているようです。同様に傷や汚れも目立ちます。家具をひきずった跡などが、まさに白いキャンバスを汚すように残ってしまいます。

白い床のデメリット

DIYでフローリングを白く塗装する

フローリングにペンキを塗って真っ白な床にする場合、まずは床に塗ることができる塗料かどうかを確認しておきましょう。水性塗料の多くは床に対応していません。その理由は床という箇所が汚れやすく、はがれやすいから。そのため「足つけ作業」と呼ばれる工程でサンドペーパーや研磨剤でフローリングの表面を削り、塗料の付着力を高める必要があります。この下地処理をおこたると塗料がはがれやすくなってしまうので念入りに!

<床に塗料を塗る工程>

  • 床をサンドペーパー、サンダーを用いて研磨
    この作業でフローリングの表面の塗膜を取り除きます。
  • 床をキレイに掃除
    ホコリや汚れ、削りカスなどが残らないように!
  • マスキングテープ、マスカーで養生
    床の周囲、床と壁の境目である巾木をテープやマスカーと呼ばれるマスキングテープと養生シートが一体になった製品でカバーし、壁に塗料が飛び散ってしまうのを防ぎます。
  • ハケで隅から塗っていき、広い面はローラーで
    マスキングテープを貼った境界線から3cmくらいはハケを使用、広い面はローラーで。フローリングの板1枚ずつ塗っていくとキレイに仕上がります。
  • 乾燥
    十分に乾燥させましょう。もしフローリングの端材などがあれば、乾燥確認用にすると便利です。
  • 重ね塗り
    木材の質感を残したい場合は1度塗りでも良いですが、真っ白にしたい場合は何度か重ね塗りし、好みの色あいになるまで乾燥と塗りを繰り返します。
  • 養生を外す
    テープに乾燥した塗膜がくっついてしまい床の塗膜まではがしてしまう恐れがありますので、テープと床の境目に薄くカッターで切れ込みを入れながら外していくとよいでしょう。

フローリング材による注意点