無垢フローリングのメリットは？

一枚ものの木材を使用した無垢フローリングには、足ざわりの暖かさや調湿効果（室内の湿度調節ができる）、消臭・殺菌効果など、暮らしやすさにつながる特長がいくつもあります。

そのなかで、一番のおすすめ理由をあげるとしたら、時間とともに表情が変わっていくおもしろさ。木は伐採されたあとも呼吸して、環境にあわせて色ツヤも変化していくため、長い時間をかけて育てていくような楽しさがあります。

天然木材のメリットを詳しく

無垢フローリングの調湿効果とは？

木の内部には、生育段階で水をとおすクダ（導管）が無数にあります。そのクダが伐採後に乾燥して空洞となり、湿度が高いときは水分を吸収し、乾燥しているときは水分を排出することで室内の湿度をある程度コントロールしてくれるのです。
それによりダニやカビの発生を抑えたり、冬の乾燥を防いで風邪予防につながるなど、暮らしのなかでメリットとなることが多々あります。

無垢フローリングのデメリットとは？

無垢の木材であるため、無塗装の場合は、水に濡れたまま放置するとシミや汚れの原因となります。
また調湿効果は、室内の湿度調節というメリットがある反面、木材自体が伸縮することでフローリングに隙間ができたり反りが生じることがあります。施工の際には、そういった天然木材の性質をよく知ったうえで施工を行ってください。

無垢材のデメリットを詳しく

無垢フローリングの施工時に、気をつけることは？

• 現場の環境になじませる

  天然木材の性質上、膨張や収縮は避けられないことですが、施工前にその土地の空気になじませることで最小限に抑えることはできます。
  商品が届いたらすぐに開梱し、そのままの状態で１週間程度放置してください。

• 床下に十分な換気口を設置する

  床下は湿度が高くなりやすい場所であるため、換気が十分にできないと、木材の反りや膨張・割れの原因となります。施工の際には、基準をみたす換気口をかならず設置してください。（建築基準法施工例：外壁の床壁部に、長さ５m以下ごとに300平方cm以上の換気口設置）

• 木材の間にすき間を設けて施工する

  施工後も、木材の調湿作用によって膨張や反りが発生する場合があります。施工の際には、木材の間にクリアランス（すき間）を設けてください。

木材の色や柄を統一したい

天然木材を使用しているため、同じ色や柄でまとめることは不可能なことです。木目や色の違いをできるだけ揃えたいとお考えなら、施工前に仮並べを行ってください。
仮並べは、たとえば家具職人も行っているもの。ベストな組み合わせを決めてから加工することで、納得のいく仕上がりになるはずです。

無垢フローリング材は一つひとつに色や柄が異なりますが、そんな違いを楽しむのが醍醐味でもあります。節や木目の一つひとつは、木が生育するなかで太陽の光や温度変化など、長い時のながれが刻まれているようなもの。そんな自然のドラマを感じることができるのが天然木材の魅力ではないでしょうか。

傷がついたときの修理方法は？

浅い傷であれば、目の細かいサンドペーパー（180～240番）で表面を削ることで目立たなくすることができます。オイル塗装の場合は、削ったあとに塗装で使っているオイルや蜜ろうを塗って周囲となじませておきましょう。
傷が深い場合は、傷の程度や入り方によって対応方法が異なるため、専門業者に相談することをおすすめします。

日々のお手入れや気をつけることは？

無垢材フローリングが苦手なものは、水、急激な湿度や温度変化、衝撃です。無塗装・オイル塗装の無垢フローリングについて、注意するポイントをご紹介します。

無垢フローリングのメンテナンス方法

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