木のある心地よい暮らし

無垢の床材はライフスタイルに合わせて。おすすめ5選

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大人の空間を演出するならモダンな雰囲気の水目桜

水目桜

大人だけで暮らす住まいなら、重厚感や高級感があり、静かにゆったりと落ち着いて過ごせる空間が理想的。そんな住まいで、食事や趣味の時間を優雅に過ごせたら最高ですよね。
樹皮の横じま模様や葉っぱの形が桜に似ているといわれる水目桜はあたたかさのある赤みが魅力で、洋室・和室のどちらにもマッチします。流通量の少ない素材ですから、「水目桜を使った」というだけで、優越感が満たされるかもしれません。
密度が高い水目桜はやや重いものの、艶と重厚感があって落ち着いた雰囲気を演出できます。見た目だけではなく機能性にも優れていて、摩耗性も高くて丈夫。湿度変化による変形がほとんどない水目桜は割れにくく、仕上がりも大変きれいです。手触りはすべすべしていて、裸足でもストレスを感じません。
古くから家具材や漆器などにも使われてきた、丈夫かつ上品な水目桜を床材として取り入れてみてはいかがでしょうか。

冬の寒さが厳しい住宅にはヒノキ

ヒノキ

無垢材のなかでも人気が高いヒノキは杉と同じくらい、私たち日本人にとってはなじみ深い素材ですよね。
温泉旅館やホテルなどにあるとうれしい「ヒノキ風呂」。そんなヒノキは、浴槽に使われていることからもわかるように水気や湿気に強く、キッチンや洗面台まわりの床材にもおすすめです。
また、ヒノキは断熱効果が高く、寒さ対策として北国の住宅に使われることも少なくありません。床暖房と併用することができないため、注意は必要ですがヒノキだけでも十分に温かみを感じられそうです。
歴史的建造物に使われるほど強度が高いヒノキは、「住宅としての強さ」を重視する人にぴったり。
年月の経過とともにいい感じのあめ色に変色するヒノキは、これから先何十年も、長く住むことを想定した住宅にふさわしい床材です。
最初は白っぽい色味であるため、子供たちが小さいときには明るく開放的な住まいに、年月が経てば大人たちが落ち着いて過ごせる住まいというように、人間とともに成長していくことができます。

明るく自然を感じられる家づくりにはパイン材

パイン

最後に紹介するパイン材は、カフェの内装や小物などによく使われている素材です。柔らかく、軽やかなイメージのパイン材は、北欧風インテリアにぴったり。軽やかな見た目から意外に思われるかもしれませんが、断熱性も高く冬でも温かく過ごせます。暖房なしで過ごせるログハウスが多いのも、パイン材の特長が活かされているからなのです。アロマオイルの原料に使われているほど香りもよく、消臭・抗菌効果も期待できます。
傷つきやすいという欠点はあるものの、柔らかく肌触りのいいパイン材は小さな子供さんがいるご家庭にもおすすめ。人気の北欧風住宅に憧れている方は、パイン材を選んでみてはいかがでしょうか。

人と住まいが一緒に成長していける床材を選びたい

核家族が主だった日本も、ここ何十年かで多様化し、夫婦だけで暮らす家庭や、単身世帯も増えてきています。また、高齢化社会が進み、高齢者が暮らしやすい家づくりを求められるように。
人気の高い無垢材は天然素材の良さを感じられるだけではなく、上手に選ぶことで安全・快適に過ごせる住宅が手に入ります。家族の歴史が培われていくのと同じように、自然素材である無垢フローリングは変化していきます。ひとつひとつ刻まれた傷も、考えようによっては「育っている」と言えるのかもしれませんね。ライフスタイルに合った無垢の床材を選ぶことは、快適で機能的な住空間をつくること。あなたの現在、近い将来をイメージしてぴったりの床材を選んでください。