木のある心地よい暮らし

素材別に床材の特徴を知り、納得いく家づくりにつなげよう

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床材3:コルク

コルクは「コルク樫」という木の樹皮から作られています。
樹皮にある気泡が空気をよく含むため、弾力性が高く、足触りがよいことが特長です。吸音性、断熱性、保温性にも優れ、肌触りもよく滑りにくいので、小さなお子さんのいるご家庭でも安心です。

ワインの栓に使われているように、液体を通しにくいことから洗面所に使う場合もあります。ただし濡れたままにするとシミになりやすいので、すぐ拭き取るようにしましょう。
デメリットは、重いものを置くと凹んで元に戻りにくいこと、使用するにつれ色あせすること。また水拭きなどのケアを怠ると黒ずんでくるので要注意です。

床材4:フロアタイル、クッションフロア

フロアタイルもクッションフロアも塩化ビニル系床材です。耐久性が高く、特別なメンテナンスは必要ありません。フロアタイルは正方形や長方形のタイル状なので、傷んだところだけ交換できるメリットも。
コスト面や施工の簡単さから、賃貸物件などで多く使われています。

床材のなかでもっとも安価ですが、温かみがないことや熱に弱いことはマイナス点。また柔らかさのあるクッションフロアは、重い家具を置くと凹みができてしまうこともデメリットとして挙げられるでしょう。

床材5:タイル、石

タイルと石材は、よほど重いものを落とさなければ傷がつきにくいのがメリット。水に強く掃除もしやすいため、玄関の床や外回り、風呂場やキッチンなどの水回りによく用いられています。

デメリットは、滑りやすさと冷たさです。またタイルの場合は目地に汚れが溜まりやすいことも。
滑りにくい加工が施されたものを選んだり、床暖房で温かさを補うとよいでしょう。

床材6:畳

天然素材であるイグサを加工して作られる畳は、無垢材と同じで調湿効果や断熱性、リラックス効果を持つことが特長です。夏はサラリと涼しく、冬は暖かく過ごせるのはそのおかげ。
畳にあぐらをかいたり、ごろりと横になったときのくつろぎは、日本人なら誰もが知る感覚です。

畳のデメリットは水分を素早く吸い込み、シミになりやすいこと。そして、湿度が高い時期にはダニが発生しやすいことです。
こまめな掃除を心がけたり、何年かに一度の表替えや交換など、費用の心づもりをしておくとよいでしょう。

床の素材からイメージを膨らませていこう

各社からいろいろな素材が出ている床材。いざ選ぼうとすると、どれがいいのか迷ってしまうかもしれません。
でもひとつずつ詳しく特長やメリットデメリットを知っていくと、だんだんとイメージが湧いてきませんか?

「リビングや寝室にはこだわりの無垢フローリングを敷いてみたい」「廊下や階段はカーペットにするのもいいかも!」「白いタイルを使ったキッチンに憧れる」・・・などと、どんどん夢が膨らんでくるのではないでしょうか?

もちろんすべてを理想通りにすることは難しいかもしれませんが、多くの選択肢を知っておくことは、満足のいく決断のために大切なこと。
家の印象を決める床材ですから、ここはしっかりと知識をたくわえ、慎重に決めていきましょう。