木のある心地よい暮らし

無垢の床(フローリング)。メンテナンスには蜜蝋ワックスがおすすめ

シェアする:

無垢の床(フローリング)。メンテナンスには蜜蝋ワックスがおすすめ

木本来の質感が存分に楽しめ、自然のぬくもりに包まれる無垢の床(フローリング)。年々人気が高まり、新築やリフォームで無垢の床に張り替える方も増えてきていますが、シミや傷になるのが心配という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、無垢の床をメンテナンスする際におすすめの蜜蝋ワックスにスポットを当て、蜜蝋ワックスの特長や塗り方のコツなどをご紹介していきます。

蜜蝋ワックスとは?

蜜蝋ワックスとは、その名の通り蜜蝋でできているワックスのこと。ミツバチの巣で蜂蜜を採取した後に残るもの(蜜蝋)を主原料に、植物油の荏胡麻油(エゴマ油)や亜麻仁油(アマニ油)などがミックスされた、天然素材のオイルワックスです。
蜜蝋は天然成分で安全性が高いため、最近では化粧品をはじめ「蜜蝋クレヨン」や「蜜蝋キャンドル」など、蜜蝋を使った製品が人気を呼んでいます。その中の一つとして、家具や床などの、木材のワックスとしても使われるようになりました。

蜜蝋ワックスの特徴、メリット

  • 無垢材そのものの良さを残しながらシミや汚れから保護してくれる。
  • 半固形なので飛び散らず、塗りやすい
  • 自然なツヤが出る
  • 木の模様が浮き出て、木材が美しく見える
  • ワックス特有の匂いが少ない
  • 化学物質を含まないため、小さな子どもやペットがいるご家庭でも安心

メンテナンスに、なぜ蜜蝋ワックス?

蜜蝋ワックスの成分は、自然の植物油と自然の蜜蝋だけ。天然成分であることに加え、木材である無垢の床(フローリング)に塗ると、表面に皮膜を作ると同時に油が導管に入り、水を弾く効果があります。木が少し濡れたような色あいになりますが、それもまた味わい深く、手触りも素材感も保たれます。もちろん、木の保護効果もあります。蜜蝋ワックスは半固形のため扱いやすく、セルフでメンテナンスをされる際にも大変おすすめです。

蜜蝋ワックスの塗り方とコツ

ここでは、蜜蝋ワックスでセルフメンテナンスをされる際の塗り方とちょっとしたコツをご紹介します。
用意するもの:蜜蝋ワックス、割りばし(スプーン)、スポンジ、ウエス(布巾)

  1. 床の表面についたゴミやほこりを取る。汚れなどはヤスリなどで取れるものはとっておく。
  2. 蜜蝋ワックスを開けて、割りばしかスプーンでかき混ぜる。かき混ぜることで液状になります。
  3. スポンジに付けて薄くのばしていきます。
  4. 一通り塗ったらウエスか布巾で床に吸収されなかったオイルをふき取る。
  5. 充分に乾燥させる。半日~1日程度かけてしっかり乾かしましょう。

コツ

  • 大量に付けるのはNG。少しずつ塗っていくのがおすすめです。
  • 寒い日や天気の悪い日はワックスの伸びがよくないためできるだけ天気のいい日を選びましょう。

塗り直しはどのぐらいの間隔がベスト?

塗り直しはどのぐらいの間隔がベスト?

無垢の床(フローリング)に蜜蝋ワックス塗装をされる場合は、少し時間と手間がかかりますが、一度塗装をしてしまえば、メンテナンスは1年後でOK。水回りなど、汚れやすい部分は半年~1年おき位に塗るのがおすすめです。

家を愛でることで得られること

多くの製品は使い始めが一番美しいものですが、無垢材は3年、5年、10年…と使い込むことで色味が変化し、表情が味わい深くなる、経年変化が楽しめます。愛情をかけながらお手入れをしていけば、1年の間にできたシミや傷さえ愛おしく感じるもの。大切にお手入れしながら使い続けることで、そこで暮らす人たちとともに成長し、ともに歴史を刻んでくれる家族のような存在になるでしょう。