木の種類 水目桜

古くから弓や靴木型に使われるほど、硬くて目が細かい。稀少な材種。

カバノキ科でありながら桜と呼ばれるのは、樹皮の横縞模様や葉っぱの形が桜に似ていることと、樹皮を傷つけると水のような樹液がでることに由来しています。暴れにくく仕上がりがきれいなため、フローリングや家具材に適していますが、流通量が多くないため希少な材種です。

樹種データ

樹種名 ミズメ、水目桜(別名、ヨグソミネバリ、アズサ)
材種 Birch
学名 Betula Maximowicziana
科目 カバノキ科カバノキ属の落葉広葉樹、散孔材
主な産地 東アジア
色調 辺材は黄色を帯びた白色、心材は紅褐色。辺心材の色調差は明瞭。
気乾比重 0.60~0.72

質感・手ざわり

  • 手触りがスベスベしている(導管の細い散孔材の特徴が出ている)。

施工性

  • 密度が高いため、やや重いが、硬くて丈夫。粘りがある。
  • 乾燥時の暴れが少なく、割れにくい。
  • 仕上がりがきれい。

木目・色調

  • 木目が非常に緻密で、年輪がはっきりしない。
  • しわが寄ったような木目(縮杢)が出ることもある。
  • 辺心材の色調差が明瞭なため、はぎ合わせると色の差が出やすい。

おもな用途

  • フローリング材、家具材、内装材、漆器の生地など。
  • 艶がよく、耐摩耗性が高いため、敷居に使われていた。
  • 硬さや目の細かさ、狂いのなさから、弓や靴木型として活用されてきた。

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