木のある心地よい暮らし

木を読み生かす、熟練の大工の技術

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大工さんは木のプロ

板に目印をつける大工

よい大工さんは、施工した後で聞く施主さんからの感想をとても大切にしています。「住んでみたら意外と○○だった」「いいと思ったけど、住んでみたらこんな問題が出てきた」・・・そんな施主さんの声には学ぶことがたくさんあり、学んだことを次の現場で生かしたいと考えるからです。
もしもクレームがあれば、次はそうならないようにと肝に銘じて忘れません。よい大工さんほどそうした経験を蓄積しています。

木の良さを生かした家を建てるなら、木のプロである大工さんの力が必要不可欠。設計士はあくまで設計のプロであり、大工さんほど木を知り尽くしているわけではありません。図面の作成や部材の発注、現場の監理といった分野で欠かせない存在ではありますが、木の特質を見抜いて適材適所に使い分けるといった仕事は大工さんの守備範囲です。

「図面を生かすも殺すも、最終的には大工次第」と言われます。暮らし心地がよく、安心して長く住める家を建てるためには、大工さんに「木を読み、木を生かす技術」を存分に発揮してもらうことが必要不可欠。
よい大工さんとは一生の付き合いになります。体調管理にはかかりつけの医師を持っておくように、我が家のかかりつけの大工さんを見つけ、相談できる関係をつくっておくとよいでしょう。